...間々(あいあい)の謡曲の稽古だけは娯しみたいと思っております...
上村松園 「無表情の表情」
...奈良朝の末頃になるとこれを娯楽に用いるようになった...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...私たちはその愛を有閑的な娯楽のうちにのみ置かないで...
豊島与志雄 「常識」
...娯楽が、やがて、存在の内面を掘り下げるにあたって、その象徴的な手がかりとなると考える考えかたの一つの代表である...
中井正一 「脱出と回帰」
...希望(きばう)と娯樂(ごらく)とに唆(そゝの)かされて待(ま)つて居(ゐ)た老人等(としよりら)は悉皆(みんな)...
長塚節 「土」
...娯楽もしくは好尚(こうしょう)についてですら...
夏目漱石 「門」
...しかし妻は何の娯しみがあって今日の日まで辛苦して来たのだらう...
原民喜 「蠅」
...婦人の娯楽用の玩具(おもちゃ)がたくさんにならべてあった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...平生(へいぜい)嗜(たしな)める食物娯楽をさえに断(た)ちたるに...
福田英子 「妾の半生涯」
...娯楽なしに一日もゐられないのも大衆である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...生駒来り、防空演習中も丸松の笑の王国は休まずやってるが、反って大入りの由、娯楽の根強さだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」「娯樂(なぐさみ)にやるのなら何でもいゝ譯だが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...娯楽を求める現代人は多かれ少かれ二重生活者としてそれを求めている...
三木清 「人生論ノート」
...会社員にとっては娯楽である...
三木清 「人生論ノート」
...狩猟や同様な戸外の娯楽によつて脂肪を落し筋肉を強めていたし...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...娯樂の對象とする者にとつては...
吉川英治 「折々の記」
...それでよいか、父として、人間として)更に又、(娯(たの)しめ、娯しめ、今だけでなく、永くこの人生を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...梅もこれでおしまいだな」毎朝目を娯(たのし)ませてくれた門口の紅梅を見あげながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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