...絶えず幻想を娯み...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...老年にして力があつたら往時(むかし)を想ひ出してにやにや笑ひをする娯楽(たのしみ)が無くなるだらう...
薄田泣菫 「茶話」
...それは概していえばなかなか獲られない娯楽であった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...芸術を何等かの意味で娯楽機関だと看做す考えを排斥し...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...娯楽中心なぞと一口にいって了ったけれども...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...互に娯楽の尤(もっと)もなるものであった...
夏目漱石 「それから」
...高木は特別に娯楽を持たない由(よし)を答えた...
夏目漱石 「それから」
...娯楽読物であるから...
野村胡堂 「胡堂百話」
...子供と一緒に娯しんでゐるのである...
葉山嘉樹 「運動会の風景」
...この試合は賭のない娯楽の一番らしく...
久生十蘭 「春の山」
...その他娯楽的な文芸において我々に卓越したとしても...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...娯楽よみうりに書く「手当り次第」のための浅草行なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...娯楽を求める現代人は多かれ少かれ二重生活者としてそれを求めている...
三木清 「人生論ノート」
...しかるに生活と娯楽とは同じ秩序のものであるのに対立させられている...
三木清 「人生論ノート」
...「健全な娯楽」という合言葉がそれを示している...
三木清 「人生論ノート」
...「老来歓娯少...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この精神的財産が今日までの日本人に娯樂となり...
吉川英治 「折々の記」
...それでよいか、父として、人間として)更に又、(娯(たの)しめ、娯しめ、今だけでなく、永くこの人生を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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