...さもなければ徒に名利の念に耽って居る輩金さえあれば誰にも出来る下劣な娯楽...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...稽古を積めば積むほど娯(たの)しみが深くなってゆきまして...
上村松園 「無表情の表情」
......
大杉栄 「日本脱出記」
...それでも自分を娯しむ生活を営んでいるのを知り...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...大体娯楽的なものだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...換言するなら娯楽本位のものもあるが...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...ヨウさんは日々職務の労苦を慰める娯楽としては眼に看(み)る書画の鑑賞よりも耳に聞く音楽が遥(はるか)に簡易である...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...私はそれを詩的に娯むことができるのである...
野上豐一郎 「奈良二題」
...之に附隨して鮮衣美食相聚娯し...
原勝郎 「鞦韆考」
...「娯楽よみうり」へ電話...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これはまるで娯樂と知識のありあまる收穫を得たやうなものだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...かつて富豪の一族の娯楽場か何かであったかもしれない...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...娯樂はいよいよ生活から離れてしまつた...
三木清 「人生論ノート」
...――殿方はお娯(たのし)みも多くてお仕合わせでございますことねえ」勢...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...そのためにおれが娯楽ものを持って廻る理由はない...
山本周五郎 「陽気な客」
...本人にしてみればおそらくこれほど愉快な娯楽はあるまい...
横光利一 「夜の靴」
...そうした話を聞くのが娯(たの)しみのひとつでした...
吉川英治 「新書太閤記」
...月は濁池(だくち)にやどるとも汚れず、心浄(きよ)ければ、身に塵(ちり)なしじゃ、そして、娯(たのし)みなきところにも、娯み得るのが、風流の徳というもの、誹(そし)るものには、誹らせておけばよい」慈円は、筆をとって、はや、想(そう)のできた和歌(うた)を、さらさらと書いていた...
吉川英治 「親鸞」
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