...このつかれのくるしみを忘(わす)れる娯楽(ごらく)を取らねば...
伊藤左千夫 「老獣医」
...ちょっと金で買えない娯(たの)しみであったのだ...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...絶えず幻想を娯み...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...あらゆる娯楽道楽を放棄して専心ただ学問にのみ没頭した...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...一般の娯楽のために競技や音楽会をやる相談である...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...実際ラジオを引く市民達の大部分はラジオにこの値段の安い娯楽を求めているのだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...実に楽しいほほえましい娯楽の本格的な期間である...
中井正一 「脱出と回帰」
...当時の丹絵漆絵紅絵を蒐集(しゅうしゅう)しこれら古代俳優の舞台姿をば衣裳(いしょう)の紋所(もんどころ)によりて考証穿鑿(せんさく)するは吾(われ)ら好事家(こうずか)に取りて今なほ無上の娯楽たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...また人間としての娯楽(ごらく)を求めることも不可能である...
新渡戸稲造 「自警録」
...あの晩は娯しかつたね...
原民喜 「かげろふ断章」
...この試合は賭のない娯楽の一番らしく...
久生十蘭 「春の山」
...多年自分たちのふまじめな娯楽の関係者であった彼女に最後の敬意を表した...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...娯楽に於ける限り何をやってもいゝことにすれば東京市民の活気は倍加するであらう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...娯楽の問題であれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...しかし彼の気持はそういう私情を娯(たのし)んでいる暇がなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...教養というものが娯楽の形式において求められることに基いている...
三木清 「人生論ノート」
...娯楽が生活になり生活が娯楽にならなければならない...
三木清 「人生論ノート」
...そうした話を聞くのが娯(たの)しみのひとつでした...
吉川英治 「新書太閤記」
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