...もっとも水戸の士族のお娘御(むすめご)で出るが早いか倉地さんの所にいらっしゃるようになったんだそうですからそのはずでもありますが...
有島武郎 「或る女」
...我(われ)は娘御(むすめご)と二世の約束(やくそく)をしたるもの也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...今(いま)や天(てん)の獨有(ひとりもち)となったは娘御(むすめご)の爲(ため)には幸福(しあはせ)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...このお娘御とおじいさんとが甲州裏街道の大菩薩峠と申しまするところでお難儀をなすっているところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの平井殿のお娘御も...
中里介山 「大菩薩峠」
...お武家の娘御にも...
中里介山 「大菩薩峠」
...『娘御用聞(むすめごようきゝ)』と言はれるのはわけのあることでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『娘御用聞』のお品と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あのお絹さんといふ娘御は良い娘だつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その松野殿(まつのどの)とかは娘御(むすめご)の何(なに)ぞと問(と)はれて...
一葉女史 「たま※[#「ころもへん+攀」、U+897B]」
...そのお娘御のお文さんというのが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「娘御さんて?」けげんそうな顔を...
正岡容 「寄席」
...「お娘御、お前さんのたずねる人は、あっしが、よく知っていますがね、今のところ、ちょいと、逢ってはならねえことになっています――そりゃあ、芝居をのぞけば、何でもねえのだが、お前さんも、人に顔を見られちゃあいけねえからだだろう――屹度(きっと)、このあっしが、一度は逢わせて上げますから、今夜だけ、辛抱しちゃあおくんなさるめえか? ねえ、お娘御? 何分、夜更けだし――」浪路は、かごの中から、強い目つきで、闇太郎をみつめたが、大分、気が落ちついて来ているようだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...娘御の両親も承知の旨答へ来りし体(てい)...
夢野久作 「白くれない」
...おとなしき娘御の孝心に酬いまゐらすべし...
夢野久作 「白くれない」
...また娘御はお幾ツだえ」魯提轄(ろていかつ)は涙もろい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...わが輩を娘御(むすめご)の部屋へ案内するがいい」「娘は昨日から泣き沈んでいて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...娘御のこれほど慕っている国助が...
吉川英治 「親鸞」
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