...娘御(むすめご)の大病を癒し呉れよと申され候は...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...大殿樣が良秀の娘御を贔屓になつたのは...
芥川龍之介 「地獄變」
...侍女四 お思われ遊ばした娘御は...
泉鏡花 「海神別荘」
...四谷左門の娘御が...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...只今(たゞいま)娘御(むすめご)が雲(くも)の上(うへ)の眞(まこと)の天國(てんごく)へ昇進(しゃうしん)せられたのを...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...病み衰えた娘御を連れて待っておられます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...このお小夜殿(おさよどの)は恩儀ある我が師の娘御(むすめご)なり...
永井荷風 「榎物語」
...申すまでもなくかの娘御の物なるべくと...
永井荷風 「榎物語」
...娘御が帰って来るわけのものじゃあるめえ」「へえ――」「よしッ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――娘御用聞とか何とか言われる毎に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本田氏(うぢ)のお娘御を射たものだらう」久良山三五郎は説明してくれました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...またしてもお娘御哀れと心に深く思いめぐらさずにはいられなかった...
正岡容 「寄席」
...ひ、ひ、ひ、さあ、どうぞ、お娘御、おはいり――火も、熾(おこ)っている――お茶もある――こんなあばらやへ、ようこそ――ひ、ひ、ひ」浪路は、もだえ狂ったが、何分にも、さっき、あれ程の惑乱のあとで、身も萎(な)え萎えと、今は、抵抗の力もない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「うむ、だが、あの娘御を、あのまま、ころがして置いたのでは――」と、島抜け法印、ぐったりと、のれん口にうつぶしのままに仆れている、砕かれた花のような浪路の方をかえりみた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お娘御、狭くッて、きたねえが、あッしのうちで、ゆっくり手足をのべて、おいでなせえ」かごの垂れを下げて、「法印、そんなら、人目に立たねえように、たのんだぜ」「あいよ」淋しい、提灯(ちょうちん)の灯火(あかり)を見せて、遠のいて行くかごを見送って、闇太郎暗然として呟いた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この方はお嫁入り前の多くの娘御たちと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの娘御の実の母様の名は...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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