...地蔵盆などに小さい娘の子が...
上村松園 「京のその頃」
...二番目の娘の子のまあ背の高いことと驚いたのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...娘の子は可愛いな...
種田山頭火 「其中日記」
...心を空にその年寄りだという娘の子の一人ある男の顔容(かおかたち)などをいろいろに空想しながら...
近松秋江 「うつり香」
...鯉に麩(ふ)を投ぐる娘の子...
寺田寅彦 「半日ある記」
...女中と娘の子とが起きているぎりで...
徳田秋声 「足迹」
...娘の子としては、それが追いかけて来た人とは別人であることは一見して分ったけれども、すでに人が内部に存在している以上は、前狼後虎というものである...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしてその布はこの間まで余の家(うち)に預かっていた娘の子を嫁(かた)づける時に新調してやった布団(ふとん)の表と同じものであった...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...十二三の娘の子が...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...娘の子は何処(いづこ)にも貴重がらるる頃なれど...
樋口一葉 「たけくらべ」
...娘の子の親となってみるとなあ……」金五郎は...
火野葦平 「花と龍」
...兄林助(りんすけ)の一番上の娘の子...
火野葦平 「花と龍」
...娘の子なるゆえにとて自宅に居ても衣裳に心を用い...
福沢諭吉 「新女大学」
...森岩雄氏来て話し乍ら観音劇場のところまで来ると西条八十氏と娘の子に出逢ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...石がごろごろしていて歩きにくいのですもの」後(おく)れ先立つ娘の子の...
森鴎外 「杯」
...ひとりの娘の子にはそれはむつかしい事であった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...婆さんの娘の子が肺病で入院してるもんだから...
横光利一 「旅愁」
...娘の子の裳(ジユツプ)も円く踊子の様に披(ひら)いたので無くて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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