...威風堂々とそれにまたがり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...威風堂々とニューヨルクに繰り込み独立軍と戦いに来た...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...馬上ゆたかにと云うのかどうかしらないが威風堂々とゆられつつ...
青柳喜兵衛 「夢の如く出現した彼」
...是に於て、彼は戦鼓を打ち旌旗を連ね、威風堂々として、南信を出で、軍鋒の向ふ所枯朽を摧くが如く、治承四年九月五日、善光寺平の原野に、笠原平五頼直(平氏の党)を撃つて大に破り、次いで鋒を転じて上野に入り、同じき十月十三日、上野多胡の全郡を降し、上州の豪族をして、争うて其大旗の下に参集せしめたり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...希望者は、すぐ申出ろ」と、威風堂々と、あたりを見まわしたが、そのいきおいのはげしいことといったら、見かけによらぬノルマン船長の怪力を知らない者は、窒息(ちっそく)しそうになったくらいである...
海野十三 「火薬船」
...二人で威風堂々と玲ちゃんの枕もとへやってきて...
高見順 「如何なる星の下に」
...その前に威風堂々と控えながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...威風堂々としているかを見よ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...威風堂々と乗り込み来たったのは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...威風堂々と根拠地碧海島さして帰る時...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...真に威風堂々とは見られないであろうし...
藤島武二 「画室の言葉」
...威風堂々と意欲に満ちて国民に善政を行っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...処が晴れの日には俺は先頭に立つて威風堂々とラツパを吹いた...
牧野信一 「蝉」
...夕暮時に沖から帰つて来る多くの漁船は日毎に豊漁の満艦飾をおしたてゝ威風堂々と凱旋した...
牧野信一 「村のストア派」
...威風堂々と歩くことはできない――腰を屈(かが)めながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...華雄は再拝して退き、李粛(りしゅく)、胡軫(こしん)、趙岑(ちょうしん)の三名を副将として選抜し、威風堂々と、その日に、水関へと進発して行った...
吉川英治 「三国志」
...武者修行の中にも、行脚(あんぎゃ)の雲水(うんすい)よりひどいのもあるし、また、塚原卜伝の如きは、道中、常に六、七十人の供人を連れ、家来に拳(こぶし)に鷹をすえさせ、侍臣には、乗換馬(のりかえうま)を曳かせて、威風堂々と、諸国を遊歴してあるくような、武者修行もいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...まずもって、威風堂々と、山野の魔気を払うて行くがいいとおもう」「どうも、せっかくですが」「いやだと申すのか」「なにとぞ、ほかの者に、お命じ給わりとう存じます...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索