...彼女は威権を振るって部下たちを圧倒した...
...政治家は威権を背景にして自分の意見を通そうとする...
...彼の威権が低下するにつれ、彼の指示は従われなくなった...
...上司の威権が強すぎて、社員たちは自分の意見を言えなくなった...
...威権を乱用したリーダーに対して、部下たちは反感を持っていた...
...威権といふものは行はれない...
石川三四郎 「吾等の使命」
...随(したが)ってこれを統率する川島の威権は我が警視総監以上であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...と(七章二十一節以下)、実(まこと)に強き恐るべき言辞である、僅かに三十歳を越えたばかりの人の言辞として駭(おどろ)くの外はないのである、イエスは茲(ここ)に自己を人類の裁判人として提示し給うのである、万国は彼の前に召出(よびいだ)されて、善にもあれ悪にもあれ彼等が現世(このよ)に在りて為ししことに就て審判(さばか)るるのである、而して彼は悪人に対し大命を発して言い給うのである、「我れ嘗て汝等を知らず、悪を為す者よ我を離れ去れ」と、如何なる威権ぞ、彼は大工の子に非ずや、而かも彼は世の終末(おわり)に於ける全人類の裁判人を以て自から任じ給うのである、狂か神か、狂なる能わず故に神である、帝王も貴族も、哲学者も宗教家も皆尽(ことごと)くナザレ村の大工の子に由て審判(さば)かるるのである、嗚呼世は此事を知る乎、教会は果して此事を認むる乎、キリストは人であると云う人、彼は復活せずと云う人、彼の再臨を聞いて嘲ける人等は彼の此言辞を説明する事が出来ない、主イエスは単に来世を説き給う者ではない、彼れ御自身が来世の開始者である、彼は単(ただ)に終末(おわり)の審判を伝え給う者ではない、彼れ御自身が終末の審判者である、パウロが曰いし如くに神は福音を以て(福音に準拠(じゅんきょ)して)イエスキリストを以て世を審判き給うのである(羅馬(ローマ)書二章十六節)、聖書は明白に此事を教える、此事を看過して福音は福音で無くなるのである、而して終末の審判はノアの大洪水の如くに大水大風を以て臨むとのことである、而して之に堪える者は存(のこ)り之に堪えざる者は滅ぶとのことである、而して存ると存らざるとは磐に拠ると拠らざるとに因るとのことである、而して磐は主イエス御自身である、彼に依頼(よりたの)み彼の聖言(みことば)に遵(したが)いて立ち、之に反(そむ)きて倒れるのである、人生の重大事とて之に勝る者はない、イエスを信ずる乎信ぜざる乎、彼の言辞に遵うか遵わざる乎、人の永遠の運命は此一事に由て定まるのである、而して能く此の事を知り給いしイエスは彼の伝道に於て真剣ならざるを得給わなかった、山上の垂訓は単に最高道徳の垂示ではない人の永遠の運命に関わる大警告である、天国の光輝(かがやき)と地獄の火とを背景として読むにあらざれば福音書の冒頭(はじめ)に掲げられたるイエスの此最初の説教(みおしえ)をすら能く解することが出来ないのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...相手は殿様を除いては土地随一の威権赫々(かっかく)たる御家老では力のない僧侶の身には手も足も出るものではありません...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...威権戸長を凌ぐの郷紳も...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ゆえに政治上の最大威権者もただ正義にあらんことを願うなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...以て徳川氏の威権を維持せんとしたるが如きは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...威権を加えた後光(ごこう)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...名は人によりて異なるにしてもともかく自己以上の偉大なる威権を有するものがあるだけは何人も認めるところであろう...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...威権宗臣を過ぐと言われた...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...勿体(もったい)ぶった威権を重んじ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...威権もっとも強盛にして...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あからさまに泉州の威権を説き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...飽くまで大藩の威権をふるい...
吉川英治 「剣難女難」
...異国人の眼にすら光秀の無理な力で持った「天下人(てんかびと)」の威権はそう観察されていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...威権(いけん)を誇示しているのが普通でございましょう...
吉川英治 「新書太閤記」
...みな自分より威権(いけん)のある者ばかりじゃった...
吉川英治 「新書太閤記」
...自己の威権にかかわるような気のしていたものである...
吉川英治 「親鸞」
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