...大威徳明王(だいゐとくみやうおう)の御姿が御母君(おんはゝぎみ)の夢枕にお立ちになつたとか申す事でございますが...
芥川龍之介 「地獄変」
...またもって日本軍人柴大人の威徳を偲ぷに充分なるものがあるではないか」(三)...
石原莞爾 「戦争史大観」
...御威徳を恐れて引きました...
泉鏡花 「海神別荘」
...(嬉しげに見ゆ)貴方(あなた)の御威徳はよく分りましたのでございます...
泉鏡花 「海神別荘」
...財力の威徳を尊敬することを知らなかった報いだ...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...その将軍家を御一枚の御親書によつて百の霹靂に逢ひし時よりも強く震撼せしめ恐懼せしめ感泣せしめるお方の御威徳の高さのほどは...
太宰治 「右大臣実朝」
...これも偏えに御威徳の然らしむるところでありまして...
久生十蘭 「魔都」
...槍より先は刀剣で剣の巻など名刀の威徳を述べて...
南方熊楠 「十二支考」
...どうぞお父(と)う様の御威徳で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...将軍家の御威徳を呪い...
吉川英治 「大岡越前」
...親の宗円(そうえん)の威徳をもいよいよ高からしめたこと寔(まこと)に一通りでないものがある...
吉川英治 「黒田如水」
...「ご威徳はよく下まで行き渡ったようです...
吉川英治 「三国志」
...おさない時から子守歌(こもりうた)にも信玄(しんげん)の威徳(いとく)をうたった血(ち)をもっている甲斐(かい)の少女だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...東六右衛門をもって威徳院(いとくいん)まで知らせてあるので...
吉川英治 「新書太閤記」
...威徳院の行祐がつけ...
吉川英治 「新書太閤記」
...……偏(ひと)えに御威徳と申すものでしょう」「なんの...
吉川英治 「新書太閤記」
...それも彼が虚空(こくう)に遺した心業の威徳とはいえ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...威徳院で連歌の会を催された...
吉川英治 「茶漬三略」
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