...飛脚が威勢よく飛ぶのを見て...
泉鏡花 「遺稿」
...ここらで威勢よくときの声をあげろ」「いいでしょう...
海野十三 「火星兵団」
...威勢よく投げ捨てた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一〇 天から御座を離れ雲をおし分け威勢よく道を別けて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...」と勝気のお夏は威勢よく言って母と姉をはげまし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...威勢よくそよいでゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...赤い日影が時計台を染めて賄所(まかないしょ)の井戸が威勢よくきしり始めるのであった...
寺田寅彦 「花物語」
...そのようなことを石村は威勢よく饒舌った...
豊島与志雄 「擬体」
...これからその埠頭場(はとば)の家まで威勢よく送って行こうとしているところでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...折角の彩牋堂今は主なく去年尊邸より頂戴(ちょうだい)致候秋海棠(しゅうかいどう)坂地にて水はけよきため本年は威勢よく西瓜(すいか)の色に咲乱れをり候折から実の処銭(ぜに)三百落したよりは今少し惜しいやうな心持一貫三百位と思召被下(おぼしめしくださる)べく候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...そのうちに火が威勢よく燃えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...威勢よく投(ほう)って御覧...
野村胡堂 「死の予告」
...威勢よく盃を擧げたものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...威勢よく叩くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出來るだけ威勢よく燃えて...
堀辰雄 「山日記 その一」
...手の先を威勢よく風を切つて挙げるでせうが...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...「先生様(中略)桜が一面に咲いて居る所へ虎が威勢よく飛んで居る所を...
正岡容 「我が圓朝研究」
...市の小蒸汽に曳かれて威勢よく往ったり来たりは...
山本笑月 「明治世相百話」
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