...荘厳なる威儀を正してゐる...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...威儀を正していなくてはならぬと警告してくれたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...威儀を正してお諭しになられました...
太宰治 「右大臣実朝」
...正式に訪問の威儀を正して来ていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...威儀を正して公式の訪問に来たのです...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...自分は比較的威儀を正して長蔵さんに...
夏目漱石 「坑夫」
...何んと麻裃(あさがみしも)に威儀を正して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...威儀を正して控へた態度は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...前菜(オオ・ドオヴル)でも始めることに致しましょう」と威儀を正して披露(アノンセ)した...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...袖を払って威儀を正して申しました...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...我が家は「庵室(チェンバーズ)」と名乗り威儀を正しているのだが...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...威儀を正して最敬礼...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...昔からの支那の椅子は威儀を正して見せるためであって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...制服の運転手が終日威儀を正して何かを読み...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...堂々と威儀を正して入陣の式を行うのに堪えられなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...文展の審査などにも必ず五つ紋の羽織袴に威儀を正して列席したものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...思いもかけぬ警官が二人威儀を正して這入(はい)って来た...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...お召しに依って罷出(まかりい)でました正木で……生憎(あいにく)名刺を持ちませんが……」警部と予審判事は一層威儀を正して礼を返した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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