...殺しちゃうから」そこに落ちていた小道具の短刀を突きつけて威した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...それはどんな強い敵をも威しつけるのに充分な武器であった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彼を威しつづけると思われた悪魔は消えてしまった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...困って村の人を威して...
田中貢太郎 「放生津物語」
...威張ったコケ威しはもはやきかなくなって来た...
中井正一 「聴衆0の講演会」
...短氣なおやぢを威したり賺したりいひくるめるのは村でも此の四つ又一人なのである...
長塚節 「芋掘り」
...中には札差を脅迫したり威したりしたでもあらうが...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...すなわち翌年二月以来艦隊を江戸湾に示威して...
服部之総 「尊攘戦略史」
...……欄間に金色の大蛇を這わせて威しつけるなんてえのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...悪魔らしく威して...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...他人の叱責に対してもただ自分の欲するだけの権威しか与えないのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのたびに同じ威しの言葉をささやいた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...自分の躯に繩がかかるぞ」「そんな威しにひっかかるもんか」と云いながらおかねは立ちあがった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...威しもきかなかった...
山本周五郎 「花も刀も」
...暴(あば)れたり威したり...
山本周五郎 「やぶからし」
...それが単純な威しではないということを直感したからである...
山本周五郎 「やぶからし」
...伊兵衛には威しということはわかるが...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...巴里人を少なからず脅威してゐたが...
吉江喬松 「山岳美觀」
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