...車輪を洗ふ許りに涵(ひた)々と波の寄せてゐる神威古潭(かむゐこたん)の海岸を過ぎると...
石川啄木 「札幌」
...何某曰く……」と頻(しき)りに大家の権威を以て自説を維持する類である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そりかへつて威勢を張つてゐる...
竹久夢二 「砂がき」
...斯く彼れ至上の威を振ひ陣中めぐり令すれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一つの絶対的な不動のものの権威...
中井正一 「美学入門」
...いつものように勇猛の威勢あるムク犬ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんまり威張ると引つ込みがつかなくなるぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それで射とめたのだと宿に持ち帰って威張れようが...
堀辰雄 「雉子日記」
...威厳を欠くばかりでなく...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...……………次も二人乗の車だが今度は威勢が善い...
正岡子規 「熊手と提灯」
...彼らの権威が我々の支持を必要とする限りは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...個性の権威を自覚した女...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...腹の突き出た諾威(ノルヱエ)人の船長は両手を組んだ儘(まゝ)前方を見て動かない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...日光の威力もどうすることも出來ない千古の氷雪は...
吉江喬松 「山岳美觀」
...そしてその海のとこしへの威嚇は眠りのみであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...華雄は再拝して退き、李粛(りしゅく)、胡軫(こしん)、趙岑(ちょうしん)の三名を副将として選抜し、威風堂々と、その日に、水関へと進発して行った...
吉川英治 「三国志」
...「すべては大御稜威(おおみいつ)だな...
吉川英治 「私本太平記」
...李俊は童威(どうい)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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