...しかし御姫様は、命拾いをなすった嬉しさに、この声も聞えないような御容子(ごようす)でしたが、やがて髪長彦の方を向いて、心配そうに仰有(おっしゃ)いますには、「私(わたくし)はあなたのおかげで命拾いをしましたが、妹は今時分どこでどんな目に逢(あ)って居りましょう...
芥川龍之介 「犬と笛」
...私(わたくし)が年来(ねんらい)お慕(した)い申(もう)していた弟橘姫様(おとたちばなひめさま)でございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...現(げん)に小櫻姫(こざくらひめ)のお姿(すがた)が誰某(なにがし)の夢枕(ゆめまくら)に立(た)ったということだ……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...私は高等を出たら姫路の中学にやってもらえると思い込んでいた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...トマト姫と同じ顔の人造人間に換えられていたことだった...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...黒姫おろしが涼しさに過ぎた...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...伯姫の情夫・渾良夫(こんりやうふ)といふ者が使となつて屡都と戚との間を往復した...
中島敦 「盈虚」
...比(たぐ)いなき麗貌(れいぼう)の武子姫が...
長谷川時雨 「九条武子」
...そのまゝ王姫の夜食の膳に載せられた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...姫君の顔からもまた目は離せなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右の姫君、風に散ることは世の常枝ながらうつろふ花をただにしも見じ右の女房の大輔(たゆう)、心ありて池の汀(みぎは)に落つる花泡(あわ)となりてもわが方に寄れ勝ったほうの童女が庭の花の下へ降りて行って、花をたくさん集めて持って来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中将は姫君のほうへも次の歌を書いて送るのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お姫さまはなんともへんじをしませんでしたが...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「十二人兄弟」
...普通には気高い御姫様などの話になっているのですが...
柳田國男 「日本の伝説」
...歌を朗詠しよう」「ほんとに?」姫は...
吉川英治 「親鸞」
...姫も、樹蔭で泣いているのである...
吉川英治 「親鸞」
...姫路のお武士(さむらい)たちです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...姫を奪い行く不可抗の力とタンタジールを奪い行く不可抗の力とは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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