...黙って震(ふる)えている姪(めい)の髪を劬(いたわ)るように撫(な)でてやった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...外山の小さな姪が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今当分自分の姪とかのところにかゝつてゐるのださうである...
鈴木三重吉 「桑の実」
...不在中泊りに来ていた姪や...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...十六七の姪(めい)が一人田舎(いなか)から出て来ていて...
徳田秋声 「仮装人物」
...姪の婿なる市橋俊之助が停車場に来ていて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...彼らは二人とも常に変らない親しげな叔母姪(めい)であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...これを姪の瑛子と一緒にする積りで居るようですが...
野村胡堂 「死の予告」
...一年ぐらい前から来ている姪(めい)のお雪(ゆき)は十九で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世間体は姪ということにしておりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...姪のお組に氣があるらしいが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さな姪は母親と対面しているところであった...
原民喜 「夏の花」
...老母と姪と二人の身の上を引受け...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...漸(ようや)くおとなびて来た姪たちの事を考えると...
堀辰雄 「姨捨」
...琢弥の兄顧也(こなり)さんは現に幼姪(えうてつ)の後見(うしろみ)をしてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私は招かるる儘(まゝ)に大使の姪とやらん聞えたるスペインの貴婦人に並びて前列の椅子に着き申し候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...誰が誰の伯父やら姪(めい)やら従兄弟(いとこ)やら...
吉川英治 「新書太閤記」
...俺(わし)の姪にあたるのですが...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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