...姪の結婚に山気のあったことは争われなかった...
徳田秋声 「挿話」
...叔姪(しゅくてつ)を愛せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...杉幸のお上さんの姪とかいうことだが...
豊島与志雄 「憑きもの」
...南玉は、小藤次も、深雪も、気にかけずに「この岡田様が、この姪の、お綺麗なところに、ぞっこん惚れ奉って、えへへ――まずこういう工合でござります、下世話に申します、首ったけ」扇を、顎の下へ当てて、頸を延した...
直木三十五 「南国太平記」
...それでこうしてやって来ましたよ」六七兵衛がここで姪と言うたのはお松のことであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人の姪でも何でもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな可愛いゝ姪を藏の中へ入れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを面白さうに、默つて見て居るのは、姪のお國...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姪(めひ)のお照に逢ひ度さに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一人は川上の姪(めい)の鶴子(在米活動俳優として名ある青木鶴子...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...あなたの姪御さんが全てを話されたのなら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...愚姪など敬伏仕り居候事に御座候...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...さて其跡に建てた家に姪(をひ)を住まはせて菓子を賣らせ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...サヤマの姪なんだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...』かう云つて鏡子は姪に頬擦(ず)りをしたが心は寂しかつた...
與謝野晶子 「帰つてから」
...……姪よ、無事でいてくれたか」鳥羽蔵は、そこへ駈け寄るなり、さもさも胸いっぱいの情愛を洩らすように呼びかけ、そして、無心に母の側で遊んでいた乙若を、「和子様も、ござったの」と、いきなり抱き上げた...
吉川英治 「源頼朝」
...しかし私の娘と姪が...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...宗麟の姪の子であるドン・マンショ伊東祐益...
和辻哲郎 「鎖国」
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