...僕も彼の姪について進んで交渉することが出来るのであった...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ぜひ女姪(めい)を家内にして貰いたい」毅は銭塘君の威圧的な言葉が厭であった...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...姪はしつかりと船縁(ふなべり)を手で押へたり...
田山録弥 「ある日」
...スクルージの姪は相手を遮った...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...四十八笹村は多勢の少(わか)い甥(おい)や姪(めい)と...
徳田秋声 「黴」
...朝鮮から遊びに来て居た二十歳(はたち)になる妻の姪(めい)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...姪の婿なる市橋俊之助が停車場に来ていて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...お父様はかねがね大の御ひいきの私の姪たちがこの話に骨を折ってくれることをひどく喜んでたという...
中勘助 「結婚」
...女主人の死んでいるのを見付けた姪のお紋...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お道とお杉の二人の姪(めい)のうち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...姪が申してゐたさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...佐渡屋とはどんな係り合ひになつてゐるんだ」「私は先々代の姪(めひ)の子になります」「大分遠いな」「十歳(とを)の時孤兒(みなしご)になつて引取られ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姪のベラは成功しかかりましたが……」女王が声をあげられた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...帽子の塵(ちり)を払いて下車の支度をなす中に心の急かるる大原の母は姪(めい)のお代に向い「モー向うに見えるのが浅草の十二階というものだよ...
村井弦斎 「食道楽」
...斎宮なども姪(めい)でなく自分の内親王と同じように思っているのだから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...愚姪など敬伏仕り居候事に御座候...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...此の姪の浜に来りて足をとゞめぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お梵妻(だいこく)の姪で名は小枝(さえ)という...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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