...王立協会内のファラデーの書斎姪のライド嬢は実験室の隅で...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...お敏には幼馴染(おさななじみ)で母親には姪に当る...
芥川龍之介 「妖婆」
...姪は鬼魅(きみ)悪くなって寄宿舎を逃げ出そうと思ったが...
田中貢太郎 「阿芳の怨霊」
...スクルージの姪は竪琴を上手に弾いた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...姪は怖気(おじけ)を出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その奥さんなるものの姪と彼とが恋仲であることを奥さんに知られてゐる彼だからなのである...
中原中也 「分らないもの」
...賃仕事などをして細々とその日その日を送っている後家だと申すことでございます――が」「そんな事はどうでもよい、そのお鳥の家に芳江と申す姪が居る筈だが」「それがおりません」「何んと申す」「お鳥が申しますには、私には姪も甥もございません、五六日前から山の手の知合(しりあい)の家へ泊り込みで仕事の手伝に行っている留守中、御近所の衆のお話では、若い女と男と二人で入り込み、夫婦気取りで泊っていたと申しますが、別に紛失物も無いので、御届もいたしません、――姪などと、飛(と)んでもない、私は芳江という名を聴くのも初めてで、――と斯様(かよう)に申します」報告はまことに予想外でしたが、重ねて幾人家来をやって訊ねさしても、返事は同じことです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...姪(めひ)のお梅が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死んだ六兵衞の女房の姪(めひ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを見ていたのは姪御のお道さんだけ――」「…………」「私はフト...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...姪(めひ)のお糸といふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姪はピアノの上の楽譜をあれこれ捜し廻っていた...
原民喜 「永遠のみどり」
...正三は背負っていた姪を叢に下ろす...
原民喜 「壊滅の序曲」
...小さな姪(めい)の首の火傷(やけど)に蠅は吸着いたまま動かない...
原民喜 「廃墟から」
...[100] モンパンシェ公爵夫人 大妃殿下すなわちルイ一四世の姪モンパンシェ公爵夫人...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ばさまの姪っ子でやしてね...
三好十郎 「おりき」
...姪の不手前なお薄茶(うす)を差(さ)しあげたいと存じますが」七時に...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...甥(おい)にも姪(めい)にも...
吉川英治 「新書太閤記」
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