...此の野から姨捨を眺めるのであつた...
岩本素白 「野の墓」
...すなはちその姨(みをば)倭(やまと)比賣の命に白したまひしくは...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...平重盛の姨なる妙雲尼...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...「姨さん、気の毒だが、ちょと起きてくださいよ」がたがたと音をさして茶の間と庖厨の境の障子を開けて小肥満(こぶとり)のした老婆が顔を出した...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...「姨(おば)さん...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...「お嬢さんがお見えになりました」公子の妹の嬌娜と姨(おば)の松姑(しょうこ)が伴れだって来た...
田中貢太郎 「嬌娜」
...姨は故(わけ)を聞いて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...姨の傍で女の手仕事をして生計(くらし)をたてていた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...姨は家にいる寡婦(やもめ)の嫁にことづけをした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...姨は家へ帰ろうとした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...姨はそこで始めて持っていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「珊瑚」
...華蔵寺(かぞうじ)前の姨娘(おばさん)の家にかくれていたのです...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...私は自分の作品に特に「姨捨」といふ題を選び...
堀辰雄 「姨捨記」
...多くの古歌に詠ぜられた平安朝の頃の姨捨山といふのは...
堀辰雄 「姨捨記」
...現在姨捨の驛のあるこのあたりがさうなのでは餘りにも感じが小さ過ぎる...
堀辰雄 「姨捨記」
...最近「かげろふの日記」「ほととぎす」それから「姨捨」と續けて平安朝の女たちの日記に主題を求めて短篇を書いてばかりゐますせゐか...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...姨の霊が水の中に留(とどま)っていると考えさせられた人が多かったのであります...
柳田國男 「日本の伝説」
...すなわち姨捨山と親棄山(おやすてやま)とではたがいによく似ている...
柳田国男 「母の手毬歌」
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