...あの人は委細構わず口を開けば嫌味なことばかり言う...
...忙しいとはいえ、仕事を委細構わず他人に押し付けるのは良くない...
...彼女は自分の意見を委細構わず主張するタイプだ...
...このプロジェクトは時間も予算も限られているので、無駄を省いて、委細構わず効率的に進める必要がある...
...あの店は料理の味は悪くはないが、委細構わず値段が高すぎると評判だ...
...村方の人々に委細相尋ね候へば...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...明智は委細(いさい)を語って...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...今日本の諸大名は海を越えて此の国へ押し寄せ、太閤殿下さえはる/″\御動座遊ばしていらっしゃるのに、あのお方は天下の政務を掌(つかさど)る御身として、殿下のお留守を幸いに驕慢(きょうまん)の沙汰が多く、日々狂おしい御乱行に耽(ふけ)っていらっしゃるとのこと、委細の様子は、たとい三成此の地に在って幾千里の山河を隔つるとも、やわか存ぜぬことがあろうぞ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...委細を聞いて戴きましょうと云いながら...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...委細に御話申したく候えども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...委細をすっかり聞取ってしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...その委細をお松に伝えるべく...
中里介山 「大菩薩峠」
...委細順序を立ててやってみてくれ給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...宿料その他委細の事を報知して貰いたい...
夏目漱石 「倫敦消息」
...とにかく現在までに君が聞き込んだ委細のことを話してくれ給へ...
南部修太郎 「死の接吻」
...疎(まばら)になつて居る客は、元より八五郎の飛んでもない冒險の意味などを知る筈もなく、木戸番のお倉は、委細構はず、素晴しい次高音(アルト)を響かせて、兩國中の客を、鐵片を吸ふ磁石(じしやく)のやうに、此處へ集めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...千之助は委細(ゐさい)構はず言葉を續けます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...棘(とげ)を刺しても痛々しいじゃありませんか」八五郎は委細構わず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高木博士は委細構わず話を進めて参ります...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...終点まで運ばれようが委細構わず...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...聞いたか』『委細(いさい)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...委細、武蔵のこころは書中にある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あの邸で短剱を振りまわした委細を見ています……』彼女は早くも逃げ出そうとした...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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