...あの人は委細構わず口を開けば嫌味なことばかり言う...
...忙しいとはいえ、仕事を委細構わず他人に押し付けるのは良くない...
...彼女は自分の意見を委細構わず主張するタイプだ...
...このプロジェクトは時間も予算も限られているので、無駄を省いて、委細構わず効率的に進める必要がある...
...あの店は料理の味は悪くはないが、委細構わず値段が高すぎると評判だ...
...「委細(いさい)を聞き終った日錚和尚は...
芥川龍之介 「捨児」
...殊(こと)に先日(せんじつ)乙姫(おとひめ)さまから委細(いさい)を承(うけたまわ)りましてから...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...宗像博士から委細を聞き取ると...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...」委細構わず原田が戸外へ駈出すと...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...委細(ゐさい)の事(こと)は後(あと)で/\...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...委細申し進ずべく候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そのうちにも委細かまはず鞄が買はれて...
中勘助 「銀の匙」
...委細かまわず金助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...委細わからないなりに恐れ入って...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十六委細も聞きもせず...
中里介山 「大菩薩峠」
...疎(まばら)になつて居る客は、元より八五郎の飛んでもない冒險の意味などを知る筈もなく、木戸番のお倉は、委細構はず、素晴しい次高音(アルト)を響かせて、兩國中の客を、鐵片を吸ふ磁石(じしやく)のやうに、此處へ集めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「昨夜は外へ出なかつたらうな」平次は委細(ゐさい)構はず調べを續けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...委細構はず病人を一と間に案内させ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...前夜走るように書院に入ってきて褥(しとね)につくと、甲斐守は手焙(てあぶり)にもよらず、いきなり、「委細は、すでに、組頭、柚木伊之助(ゆのきいのすけ)から聞きおよんだであろうが、なんとしても、このたびのことは、容易ならぬ仕儀」と、一口に言うと、端正な面をあげて見すえるように相手の顔を眺める...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私は前々から時々これに出会っているからよくその委細を呑みこんでいる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...日本の数学についてもなるべく委細に取りまとめたいと思い...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...君へのお引合わせを」「委細承知(いさいしょうち)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そしてなお委細のことは伝手(つて)を求めて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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