...あの人は委細構わず口を開けば嫌味なことばかり言う...
...忙しいとはいえ、仕事を委細構わず他人に押し付けるのは良くない...
...彼女は自分の意見を委細構わず主張するタイプだ...
...このプロジェクトは時間も予算も限られているので、無駄を省いて、委細構わず効率的に進める必要がある...
...あの店は料理の味は悪くはないが、委細構わず値段が高すぎると評判だ...
...委細(いさい)のおしらせあるか...
太宰治 「虚構の春」
...ともかく今だけは何も言わずに私のするとおりに跟(つ)いて来てみて下さい」と私は委細かまわずそこへ来た自動車を呼び留めた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...その欠点を委細構わず天下に発表して...
寺田寅彦 「学問の自由」
...眞實を委細に我に打明けよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「委細承知仕(つかまつ)りぬ」と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...何も知らない世間はその勇猛な奮闘振りだけを見て喝采するが我輩のように彼の大きくなったのも小さくなったのも内外の悩みも委細心得ているものにとっては...
中里介山 「生前身後の事」
...委細の申し開きは拙者が致しますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...おととい先にこの節穴から委細を御存じなんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この事はもっと委細に御話したいが時間がないから略して次に移ります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...平次は委細構わず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千之助は委細構わず言葉を続けます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勝負の委細は記さない...
南方熊楠 「十二支考」
...それ等の委細は「工芸」第五十九号に報告され...
柳宗悦 「和紙十年」
...委細はあとにしますが...
吉川英治 「私本太平記」
...私が御奉公を見せるのも、ほんとに、欣んでもらうのも、――おっ母さん、どうか、長生きして下さいよ」「この夏の頃、そなたが、庄内川の河原で、御領主様へ向って思いきったことしやったと聞いた時……わしはもう、そなたの生命(いのち)はないものと、泣き明していたものを……こんな嬉しい目に会おうとは」「その後、委細は、乙若(おとわか)どのから、言伝(ことづ)てがあったでしょう」「おお、乙若どのが来て、そなたが御領主様のお心にかない、御小人衆に抱えられたと聞かされて――もうそれを聞いてやれうれしや、死んでもよいと思いました」「はははは...
吉川英治 「新書太閤記」
...委細頼みおいたか」「はい...
吉川英治 「新書太閤記」
...委細承知(いさいしょうち)――という文意を簡略に認(したた)めてやった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...翁(おきな)は委細(いさい)をお話(はなし)して...
和田萬吉 「竹取物語」
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