...あの人は委細構わず口を開けば嫌味なことばかり言う...
...忙しいとはいえ、仕事を委細構わず他人に押し付けるのは良くない...
...彼女は自分の意見を委細構わず主張するタイプだ...
...このプロジェクトは時間も予算も限られているので、無駄を省いて、委細構わず効率的に進める必要がある...
...あの店は料理の味は悪くはないが、委細構わず値段が高すぎると評判だ...
...……」僕は委細を話した後(のち)...
芥川龍之介 「河童」
...」――新蔵はこう委細(いさい)を話し終ると...
芥川龍之介 「妖婆」
...人を喰ってる)委細は拝眉の日に...
太宰治 「誰」
...委細申し進ずべく候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...なほ以て当山満行寺住職後継(あとつ)ぎの件につきては別紙に委細落ちなきやう認め置き申候...
永井荷風 「榎物語」
...この人に委細を打明けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...委細を聞いてやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...委細を見て見ぬことにしていれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...この事はもっと委細に御話したいが時間がないから略して次に移ります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...山嵐は委細構わず...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...千之助は委細(ゐさい)構はず言葉を續けます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何もかも委細(いさい)承知して丁寧に告別して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...委細構わず最後の板梯子(ギャングウエイ)は引き下ろされ...
牧逸馬 「運命のSOS」
...コノール 委細はきいた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...勝負の委細は記さない...
南方熊楠 「十二支考」
...洛陽に還って委細を魏帝に奏した...
吉川英治 「三国志」
...「そうか、そちの身は、いずこに牢舎されたかと案じていたが、郷党預けに付されておったか」上杉憲房は、彼を自邸に伴って、委細を聞き終り、「しからば、そちに対しても、赦免(しゃめん)が達せられたので、さっそくこれへ見えたのじゃな」「御意の如くで」と、右馬介は語りつづけた...
吉川英治 「私本太平記」
...所へ、武蔵の使いとして、権之助が書面を齎(もたら)したので、さては、不平の辞(ことば)かと披(ひら)いてみると、委細、権之助よりお聞え上げ賜わるべし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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