...この大軍の会戦への前進はモルトケ元帥の如く単に方針のみを与えて第一線司令官の自由に委せるのではなく...
石原莞爾 「戦争史大観」
...お前に委せるよ」城介の戦病死通告の頃から...
梅崎春生 「狂い凧」
...この灰色の庵室に老い朽ちるに委せるなどとは...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...實驗のお膳立も理化學者に委せるのがよろしく...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...それを生業とする者に委せる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...後は大体読者の御想像に委せるとして...
久生十蘭 「魔都」
...一度は委せるといったんじゃから...
火野葦平 「花と龍」
...成行に委せるほかはない...
火野葦平 「花と龍」
...娘つ子が橇で運んでくれるのに委せることだ――さう彼は考へたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...直觀にひたすらに身を委せることは無用でもあれば...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...かう見えてもお前さん達においそれとからだを委せることはお斷はりだよ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...その法定相続分を風に委せる方を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らの指図に委せる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生命は自然の成り行きに委せる方が...
山浦貫一 「老人退場説」
...もはや御上意に委せるほかはありますまい...
吉川英治 「大岡越前」
...シイ・ファン・ユウが米良に身を委せるときは...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...神の摂理に一切を委せるほかはない...
和辻哲郎 「鎖国」
...私は恋愛や性慾に身を委せるのがいきなり悪いと言うのではありません...
和辻哲郎 「すべての芽を培え」
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