...行家義広等の窮鳥を猟夫の手に委すに忍びざりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...もし散兵戦闘を小隊長に委すべからずとせば...
石原莞爾 「戦争史大観」
...これに反して人民の教導をひとりヤソ教者に委するも...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...あるは神命アカイアの手中に我を委すべきや』堅甲光るヘクトール...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...斷じて之れを他人に委する能はずと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...暗に此の大任を伊藤侯に委するの内勅を得るの手段を尽さむことを求めたるに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それに打ち委す心持ちのことである...
中井正一 「図書館に生きる道」
...会計全権を挙げて委するが如き失策に陥る時は...
蜷川新 「天皇」
...ガランとした郊外電車に身を委すことが出来た...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...土を噛みつつ地の下でき狂ふに委すべし!*やがてそやつが悪業の...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...余事はみなこれを運命に委す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その全財産を社会の共有に委すると共に...
与謝野晶子 「階級闘争の彼方へ」
...役人の手に処分を委すが...
吉川英治 「江戸三国志」
...讀者の解釋に委すことが出來るのは時代小説の大きな特徴である...
吉川英治 「折々の記」
...わしは寺へ移る」「あとは」「そちがやれ」「軍も諸政も」「一切ここはそちに委す」「かまいませぬか」「ただしわしが今夜言ってきかせたことだけは以後踏みはずすな...
吉川英治 「私本太平記」
...いくら委すと仰せ下されても」「時運はたえまなく動いているのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...あとの者の一存に委すしかない...
吉川英治 「私本太平記」
...三軍の指揮を委すというなら...
吉川英治 「平の将門」
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