...六人がかからねば始末におえない...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...なんにも芸も道楽もない人間位始末におえないものはないというような事を云うて居る...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...が、この悲惨とか残酷とかいうのも外国人にとってだけで、すぺいん人はここが闘牛の面白いところだと手を叩いて喜んでるから、始末におえない...
谷譲次 「踊る地平線」
...始末におえない混乱が生じて来る...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...否それよりいっそう始末におえないことかもしれないが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あまりに丈夫な人ほど始末におえない病人はない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...始末におえないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところが始末におえないのは坊ばである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...女と云うものは始末におえない物件だからなあ」と主人は喟然(きぜん)として大息(たいそく)を洩(も)らした...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...始末におえない世相であった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...議論じゃ一向始末におえない奴が...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...年を逐うてその強力な地下茎が土中深く四方に蔓こり始末におえないので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...見方によっては始末におえない厄介な泥沼に足を突込んだようなものですよ...
森本薫 「女の一生」
...どっちつかずの懐疑論者は始末におえないと吐き出すように言っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われわれの生活を奪うのは残酷ではありませんか」と社会主義の腐ったような理窟を、憐(あわれ)っぽい声で並べて動かないので、始末におえない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...始末におえないことはない...
吉川英治 「江戸三国志」
...始末におえない存在ではあったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたしにしてからが――早い話がね――すぐに始末におえない人間になりますよ」「財産を潰(つぶ)さないようにはできるだろう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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