...姉さんの結婚満一周年記念日だそうだ...
太宰治 「正義と微笑」
...お姉さんの声は、聞こえませんでしたけれど、「わたしと貴方(あなた)と、どちらかがいなくなれば、スグ解決のつくことなんだわ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「あれから姉さんにお会いしまへんのどすか」といって訊いてくれるのであった...
近松秋江 「狂乱」
...「姉さんそれで今えろう泣いてた...
近松秋江 「霜凍る宵」
...私や十歳(とを)の時から姉(ねえ)さんの御奉公してゐたんだよ...
徳田秋聲 「絶望」
...姉娘の持つて来たものゝなかに外出着を一枚も入れてないのに気がついた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...母と三人の姉と熊本を東南に距(さ)る四里の山中の伯父(おじ)の家に避難した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一同車を連(つら)ねて上京の姉の家を出た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...兄と姉の消息も折々健三の耳に入った...
夏目漱石 「道草」
...いまにどこかへ働くところをみつけなければならなくなるだろうと姉さんが云つた...
林芙美子 「淪落」
...あんなふうにバラツク建てたのです」姉はそんなことを喋りだした...
原民喜 「氷花」
...併し人間といふものがさうもたやすく死ねるものだらうか? 姉さんが死ぬ? あの姉さんが死ぬ?……』人が死んだといふことを聞いてもさう不思議には感じないが...
水野仙子 「四十餘日」
...保寿院殿浄如貞松大姉は直温の妻にして瑞仙の家第四世の女主啓...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お姉さんなんかじゃないの...
森本薫 「華々しき一族」
...三姉の話によるとおきえさんは生粋の新潟美人で...
矢田津世子 「父」
...姉さんのほうはたんねんな辛抱(しんぼう)づよい気質で...
柳田国男 「母の手毬歌」
...お前の從姉こと今度大變なる心配事できたる爲この手紙の代筆も頼みがたきことに相成り候...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...父や母が怒(おこ)らぬうちにとハラハラしてさがす姉(あね)のような愛が...
吉川英治 「神州天馬侠」
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