...姉夫婦は働き盛りで予らの家(うち)におったころには...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...曾祖母、祖母、父、母、兄三人、姉四人、弟一人、それに叔母と叔母の娘四人の大家族だつた筈であるが、叔母を除いて他のひとたちの事は私も五六歳になるまでは殆ど知らずにゐたと言つてよい...
太宰治 「思ひ出」
...姉たちを面白がらせた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...中姉(なかあん)ちゃん云うてほしい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...姉の所へ女を泊めてやってくれるように手紙を附けてやるなんか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...更に父を憶ひ祖母を憶ひ姉を憶ひ...
種田山頭火 「行乞記」
...お庄は伯母と従姉(あね)が...
徳田秋声 「足迹」
...姉さん達が私に苦労かけないようにって...
豊島与志雄 「悪夢」
...「僕は君の姉さんを知ってたんだ!」と彼は言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...姉さんだってこの身体じゃどうせ長い事もあるまいから」これが姉の口から出た最後の言葉であった...
夏目漱石 「道草」
...――これほどの男も、声を立てずに死んだろう」穴蔵から出て奥の部屋へ行くと、平次が想像した以上の贅沢(ぜいたく)な調度の中に、姉娘の多与里は、滅茶滅茶に縛られておっ転がされております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殺されたお玉の姉のお粂と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ふと舟入川口町の姉の家を見舞はうと思ひついた...
原民喜 「廃墟から」
...結婚したばかりの従姉(いとこ)の槇子(まきこ)が淑(しと)やかに寄り添い...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ハネて女房・姉とで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」姉は心配そうに言った...
室生犀星 「幼年時代」
...突然二ツの影法師が自分の頭上を越えて目の前に現われた,自分はふり返ッて娘と姉とを見た...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...その背後には姉歯(あねば)なにがしという産科医がいて...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
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