...毎年冬になると雪国の従姉のところへやって来ることだけは知っていた...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...姉さん、あたしはこのお正月に晴衣が一枚ほしくて、あたしの絹を紅梅に染めて、そうして姉さんの絹を裏地にしようと思って、姉さん、あたしはいけない子よ、姉さんを刀で突いてそうしてお母さんには、姉さんが旅人に殺されたと申し上げるつもりでいたの...
太宰治 「新釈諸国噺」
...「―――中姉ちゃんが来てくれはった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」「だから、分ったわ……ねえ、お姉さま...
豊島与志雄 「自由人」
...前の娘の姉ででもあろうと思った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」それから彼は姉娘の方へ向いて言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「此年、男谷カラ呼ビニヨコシタカラ、精一郎ガ部屋ヘ行ッタラ、ソレカラ、姉ガ云ウニハ、左衛門太郎殿、オ前ハナゼニソンナニ心得違イバカリシナサル、オ兄様ガコノ間カラ世間ノ様子ヲ残ラズ聞合ワセテゴザッタガ、捨置ケヌトテ心配シテ、今度、庭ヘ檻(おり)ヲ拵(こしら)エテ、オマエヲ入レルト云イナサルカラ、イロイロミンナガ留メタガ、少シモ聞カズシテ、昨日出来上ッタカラハ、晩ニ呼ビニニヤッテオシ籠(こ)メルト相談ガキマッタガ、精一郎モ留メタガナカナカ聞入レガナイカラ、ワタシモ困ッテ居ルト云ッテ、オレニ庭ヘ出テ見ロト云ウカラ、出テ見タラ、二重ガコイニシテ厳重ニ拵エタ故――」それ見ろ、またしても熊の檻へ入れられる...
中里介山 「大菩薩峠」
...また骨になった兄や姉やの無惨な姿を眼の辺りに眺めもした...
中村地平 「霧の蕃社」
...姉よりもかえって自分の方を憐(あわれ)んだ...
夏目漱石 「道草」
...私の極(ご)く懇意な人のそのまた姉(あね)さんのそのまた婿さんの実話である...
沼田一雅 「白い光と上野の鐘」
...私は昔姉に借金の手紙を出した事がある...
林芙美子 「新版 放浪記」
...兄弟姉妹の友愛あり...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...お姉様のことはいつも生きていてくだすったらと思われて悲しいのですよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...景尚の父官藏景次は播磨國高砂の城主駿河守景則と孝高の母の姉...
森鴎外 「栗山大膳」
......
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...文亀三 癸亥 十月二十一日武専院一如仁義居士 平田将監永正三 丙寅年 七月十五日智専院貞実妙照大師 平田将監妻 新免氏娘政子天正八 庚辰年 四月二十八日真源院一如道仁居士 平田武仁少輔正家(年五十歳)光徳院覚月樹心大姉 平田武仁妻(四十八歳)(天正十二年申三月四日)他に新免備中守貞弘(しんめんびっちゅうのかみさだひろ)という人だの...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「こないだの晩、お綱姉ちゃんが、窓の下へきて、ソッと、あたいにくれて行ったの……」「えっ、お綱さんがかい?」と、みんな顔を見あわせて――「なんだッて、お前にそれを渡して行ったの」「このお金で、廓(なか)にいる、小ちゃい姉ちゃんを落籍(うけだ)して、あとのお金で店でも出して、みんなで仲よく働いてお暮らしよ――、そうして、細かいことは、この手紙に書いてあるから、お父さんが帰ったら、よく、読ンでくれるように、頼むンだよ……って、そういったまま――」話しているうちに、お三輪はシクシクしゃくりあげて、後のことは言いにくそうに、蒲団の中へ顔を埋めた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...姉のお蔦からも、毛抜き鮨(ずし)の二階では、よく教わったものである...
吉川英治 「松のや露八」
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美しい目鼻立ち あっちにもこっちにも 品質低下
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