...判官は保姆に言いつけた...
田中貢太郎 「荷花公主」
...「あれを呼んでこい」保姆は公主を連れて入ってきた...
田中貢太郎 「荷花公主」
...皆保姆(ばあや)をつけられるのです...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...保姆はちょっとかえりみるが...
谷譲次 「踊る地平線」
...保姆がちらと手を上げて髪を直した...
谷譲次 「踊る地平線」
...果して小川女史は、女醫、保姆、看護婦の方々と共に丹念に見本帳を利用され、男兒の簡單服に、女兒の喜ぶ長袖の着物にして下された...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...田舎の保姆(ばあや)の来ようが遅いと...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こうした保姆のような道義的で涙のこもった待遇にも拘らず...
戸坂潤 「社会時評」
...また教師保姆の不断の警告があるとはいえ...
豊島与志雄 「文学以前」
...それかと思うと、また時には、自分や家内の誰彼の病気もなおさなければならず、時には家庭教師や、復習の相手や、保姆や、そういうものの心配もしなければなりません...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...保姆(ほぼ)たちがここでおしゃべりをする...
久生十蘭 「キャラコさん」
...保姆にやるハンカチ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...保姆(ばあや)さん?」とロイド氏が訊(き)いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...田舎の保姆は一箇月わずかに二ルウブルを貰うに過ぎないが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...誰か紹介者がなくちゃ……君は例外らしいぜ……」「そうかなあ……じゃ、名探偵だな、僕は……」「馬鹿な……いい椋鳥(むくどり)に見えたんだろう」文明病としての神経痛女医、美容術師、マッサージ師、派出婦、助産婦、保姆、看護婦なぞは、大抵、何々会というものに付属しているが、この何々会に頗(すこぶ)る怪しいのが多い...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ゴムのお庭に水銀の池を湛えむばかり……出来る事ならイエス様を家庭教師にしてマリヤ様を保姆(ほぼ)にしたい位だったそうで...
夢野久作 「霊感!」
...』保姆(ほぼ)に云はれて二人は泣きながらまた黙頭(うなづ)いて居た...
與謝野晶子 「帰つてから」
...嘗ては彼の保姆であつた海...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??