...自分の妻だの夫だのといふ符牒が...
石川三四郎 「浪」
...恰度(ちょうど)妹がいて妻の病を看(み)ていた...
岩村透 「不吉の音と学士会院の鐘」
...(女房を二人も持ってしまうなんて……)と、そのときは、当惑したものであるが、しかるに只今、彼の身辺(しんぺん)には、二人妻どころか、只の一人も、妻がついていないのであった...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...「最愛のわたしの妻よ...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...その妻子をも嚴刑に處せむとす...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...妻と三部屋を隔てた二階の自分の寝室へ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...世の常の睦まじい夫妻のやうにしてあるいても誰にも眼をつけられないために...
田山録弥 「モウタアの輪」
...妻が長年仕立物を頼んでいた...
徳田秋声 「仮装人物」
...それはかねての申しあわせにしたがって上書きを夫妻連名にして置いたのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...妻はすやすやと眠っているではないか...
外村繁 「夢幻泡影」
...吾妻橋(あづまばし)をわたり...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...所長の妻君がお母さんになり...
永井隆 「この子を残して」
...一時は兄文之丞の妻であったお浜のこと――ああ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の目的であつた大利根の支流吾妻川にそふて...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...田舎の小百姓に五百文の銭あれば、妻子打ち寄り、山家相応の馳走を設けて一夕の愉快を尽くすべきはずなるに、ただ役人の不行届きのみにより、全日本国中無辜(むこ)の小民をしてその無上の歓楽を失わしむるは実に気の毒の至りならずや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...じっと待っていた新妻であった...
本庄陸男 「石狩川」
...姫君を幸福な人妻にさせてみたいと明け暮れそれを心がけていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...っていう考えになるのよ」「男が稼いで妻子を養うのは...
山本周五郎 「さぶ」
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