...用語に於て妥当なるに...
石川啄木 「閑天地」
...常軌を逸している点などで「発狂事件」と命名するより外に他に妥当なる名前のつけ方がないことが...
海野十三 「地球発狂事件」
...吾人の確信というを以て一層妥当なりとする...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...甚だ公正妥当な割当てになるだろう...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...なんら説明のしようがなかったのだと解釈するのが最も妥当なことであろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...妥当な批判と架空的な幻との間は...
豊島与志雄 「生活について」
...妥当な批判をなさんとしてるうちに...
豊島与志雄 「生活について」
...彼は妥当な意見を持っているようでした...
豊島与志雄 「旅だち」
...至って妥当なのであろう...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...――これが最も妥当な解釈だ...
豊島与志雄 「紫の壜」
...それは妥当な常識に交わると時としてそれに力を与える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それはもちろん妥当な意見であろうが...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...始めて妥当なるを覚える...
夏目漱石 「草枕」
...設計に対する詳細妥当な見積り書によって...
本庄陸男 「石狩川」
...ロシアの結婚年齢が平均寿命すなわち平均死亡年齢よりも一五年若いと仮定すれば――これは妥当な仮定と思われるが――結婚まで生存する比率を見出すためには...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...むつかしく言えば普遍妥当な...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...ここでは民主主義こそ最も妥当な原理である...
矢部貞治 「政治学入門」
...一見世人の妥当な理智の批判に耐え得ぬような...
「純粋小説論」
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