...考証学の方法にも現代の学術から見て妥当なものはあり...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...これも実は妥当ならぬ用語である...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...正常・妥当な真理としてさえ信用を博すのが常である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...文学主義こそ文学の最も妥当なカリケチュアでなくてはなるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そしてそれがあまり妥当なものではなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妥当な批判と架空的な幻との間は...
豊島与志雄 「生活について」
...彼は妥当な意見を持っているようでした...
豊島与志雄 「旅だち」
...――これが最も妥当な解釈だ...
豊島与志雄 「紫の壜」
...もし封建の語を忌(い)まば封建の美点を去りてその悪弊をのみ保存せし劣等なる平民時代といはんこそ更に妥当なるべけれ...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...始めて妥当なるを覚える...
夏目漱石 「草枕」
...石と人の心を比較してどこまで妥当なりや否やはむしろ第二義の問題かも知れないのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...ねんごろな関係の女友だちを一人ぐらい都の他の一角に囲っておくのは妥当なことだと考えた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...極(きわ)めて妥当なお世辞を言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...妥当なのである2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この結合を妥当なもの或いは真として主張することであり...
三木清 「哲学入門」
...むつかしく言えば普遍妥当な...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...人生のきわめて妥当な終局であるとし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...前記の観察の妥当なる事を裏書せると同時に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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