...最も妥当な順序を立てて見ると...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...これも実は妥当ならぬ用語である...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...で之は啓蒙という歴史的事実を忠実に云い表わす妥当な概念ではなかったと云わざるを得まい...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...それが最も妥当な案だ...
戸坂潤 「社会時評」
...文学主義こそ文学の最も妥当なカリケチュアでなくてはなるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...なんら説明のしようがなかったのだと解釈するのが最も妥当なことであろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――これが最も妥当な解釈だ...
豊島与志雄 「紫の壜」
...それは妥当な常識に交わると時としてそれに力を与える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...嶺字を以て「峠」に当てるのは妥当ならずということは無いが...
中里介山 「「峠」という字」
...石と人の心を比較してどこまで妥当なりや否やはむしろ第二義の問題かも知れないのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...寧ろ修養の結果と看做(みな)すことの妥当なるを信ずるものである...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...どんな物事に対しても妥当な判断を誤まらず...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この異名を彼女は至極妥当な方法で贏ち得た...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...設計に対する詳細妥当な見積り書によって...
本庄陸男 「石狩川」
...極く妥当な心づかひから...
松永延造 「アリア人の孤独」
...この結合を妥当なもの或いは真として主張することであり...
三木清 「哲学入門」
...ここでは民主主義こそ最も妥当な原理である...
矢部貞治 「政治学入門」
...一見世人の妥当な理智の批判に耐え得ぬような...
「純粋小説論」
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