...人(ひと)は不知不識(しらず/″\)營養(えいやう)を得(う)る處(ところ)に天(てん)の配劑(はいざい)の妙機(めうぎ)がある...
伊東忠太 「建築の本義」
...朝から寝ころんで「禅の妙機」と云う本を二三頁読み出すかと思うと...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...この天成の妙機を捨てる代わりに...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...実に驚嘆すべき造化の妙機のあることに今まで少しも心づかないでいたのが...
寺田寅彦 「鎖骨」
...あれもやはり造化の妙機であって...
寺田寅彦 「鎖骨」
...精神のけがでもこれら天然の妙機を人工的に幇助(ほうじょ)することによって楽に治療できるようになるかもしれない...
寺田寅彦 「鎖骨」
...ここにも造化の妙機がある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...政治の妙機(みょうき)は判らぬでのう...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...然し芸術の妙機は一面「味ひ」であると云ひ得るならばその味ひは詩ならば矢張りその言葉に頼らなければ噛みしめられぬ...
室生犀星 「愛の詩集」
...いわゆる這般(しゃはん)の妙機を邪魔するだけだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...妙機変通のある山とも見えんか...
吉川英治 「上杉謙信」
...兵法の妙機も「間」にあった...
吉川英治 「上杉謙信」
...この妙機をとり逃したりなどしたら...
吉川英治 「三国志」
...用兵の妙機にある...
吉川英治 「三国志」
...すべて兵を用いるの神変妙機は一概にはいい難い」かれの解説は...
吉川英治 「三国志」
...人心をつかむ妙機となろう...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの運命を一転する妙機かと...
吉川英治 「私本太平記」
...其妙機(めうき)恰(あたか)も死(し)せる蛇を落(おと)したるが如くなりし...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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