...『其面影』の妙処というは二十年前の『浮雲』で味(あじわ)わされたものよりもヨリ以上何物をも加えなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...其の語を行ること奇警なるは大隈伯の妙処なり若し夫れ談論滔々として竭きざるの概に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...党員の盲従と為りて主権首領に帰す則ち形式上の統一と全く其根本的意義を異にするものなり英国政党内閣の妙処は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...緑雨(りょくう)の『油地獄』一冊とを示して頻(しきり)にその妙処を説いた...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...本格と変則とが米友流に随処にころがり出すその妙処を...
中里介山 「大菩薩峠」
...芭蕉はいまだ俳諧特有の妙処の存し得べきことを知らざりき...
正岡子規 「古池の句の弁」
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