...信一の為めに見る影もない態(ざま)になって化け物のような目鼻をして居るのを見ると...
谷崎潤一郎 「少年」
...墓は倒れ埋もれて全く見る影もないように前からなっていたのだそうだ...
戸坂潤 「社会時評」
...もしまたそれが見る影もない痩村(やせむら)の端(はず)れであったなら...
永井荷風 「伝通院」
...本家福屋は見る影もない有樣にされたのを怨まれずに居られようか」「――」「俺は漸(やうや)く命だけを拾つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの見る影もない下女に手を付けたとは自分の口から言へなかつた」「へエ――」「源吉は面目のために默つて居たし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見る影もない痛々しい姿ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見る影もない貧しい調度の中に二十一二の――娘といふにしては少し薹(たう)が立ちましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見る影もない死にようですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見る影もない上に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わけても美しいお北が見る影もない古袷(ふるあはせ)に包まれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見る影もない姿を橋の袂にさらし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに見る影もないものではあるにしても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見る影もない姿ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは五十五歳といふ見る影もない老人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに見る影もない姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古くきたなくなって見る影もない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まったく見る影もない枯巌枯骨(こがんここつ)の姿である...
吉川英治 「剣難女難」
...見る影もない姿となって...
吉川英治 「三国志」
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