...宇宙の尤(もつと)も霊妙なる産物たる清浄無垢(むく)の美花あり...
石川啄木 「閑天地」
...トラウンは巧妙なる機動に依り一戦をも交えないで大王に甚大なる損害を与え...
石原莞爾 「戦争史大観」
...大王は巧妙なる反面の策に依り敵を誘致し得て...
石原莞爾 「戦争史大観」
...佛前に捧ぐる妙なる白い手に見える...
泉鏡花 「遺稿」
...二葉亭が人を心服さしたのは半ばこの巧妙なる座談の力があった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...高等動物の眼の如きは頗(すこぶ)る精妙なるものであるが...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...然(しか)るに忽(たちま)ちその巧妙なる兵器軍艦...
大隈重信 「女子教育の目的」
...批評家が悪いと如何(いか)に巧妙なる術を行っても一向それが分らぬ...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...言辭如何に妙なるも...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...私たちのことを『驚くに堪えたる妙なる乙女』ですって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...驚くに堪えたる妙なる乙女……...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...凡そ微妙なる感能の極度を動す舞踏(バレー)の曲につれ...
永井荷風 「舞姫」
...時には水晶の如くに蒼(あを)きその色その光沢の如何に美妙なる感興を誘(いざな)ひ侯ふか...
永井荷風 「夜あるき」
...喜多八の足らざるを補うという神妙なる親切気が...
中里介山 「大菩薩峠」
...その窪地のあたりには世にも妙なる香気が...
久生十蘭 「魔都」
...理論の精密にして玄妙なるは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その語気の微妙なる部分までも穎敏(えいびん)に解し得る者あるか...
福沢諭吉 「日本男子論」
...巧妙なる組織をもつてしても...
吉川英治 「折々の記」
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