...多量のデイツソナンスを交へた處に微妙なる情調の統一を保つて行けばそれでよいのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...君がこんな巧妙なる説話者だとは思ひ掛けなかつたからなあ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...露軍はシュレージエンに冬営せんとしたが大王の巧妙なる作戦に依り遂に十月下旬遠く東方に退却した...
石原莞爾 「戦争史大観」
...グローチ元帥は巧妙なる指揮によりプロイセン第三軍団をその正面に抑留するに成功したが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...何より鋭敏な感覚と巧妙なるアレンジメントの才能こそ最も重宝なものであろう...
伊丹万作 「映画と音楽」
...彼は又大隈伯の如く単に社会の潮流に乗ずる巧妙なる舟子たるを以て甘むぜずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その霊妙なる才能のうちに存している...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...殊にその用法の顕著にして巧妙なるを以て...
永井荷風 「江戸芸術論」
...作者の情緒と現実の生活との間に今日では想像のできない美妙なる調和があった...
永井荷風 「里の今昔」
...洗練された言語の巧妙なる用法によって...
永井荷風 「雪の日」
...この妙見の社を市場として一種の奇妙なる物々交換を行う...
中里介山 「大菩薩峠」
...自然に於て霊妙なる我を認得」する...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...理論の精密にして玄妙なるは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...眼蓋の裏にあの妙なる踊り子の幻が髣髴とする位ゐなのである...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...軽妙なる者もあり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...肥えて減ずべからざる肉付きの妙なるに...
南方熊楠 「十二支考」
...同時にまた祭や節日に対する微妙なる準備心理であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この巧妙なる論告に対して静的表現界の代表者...
夢野久作 「鼻の表現」
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