...彼女は妖気を感じさせる美しさを持っている...
...妖気が立ち込める古い屋敷に入るのは怖い...
...妖気が漂う場所は避けたほうがいい...
...妖気には敏感な人もいるので、気をつけたほうがいい...
...彼の体から妖気が漏れているように感じた...
...雑兵かとみれば錦のひたたれを着して候――と面妖気に言ったあの言葉を憶い出して苦笑を禁じ得ないのである...
上村松園 「髷」
...一種異様な妖気が屋内にたれこめているのを感じないわけにいかなかった...
海野十三 「地球を狙う者」
...不気味な妖気が立昇っている...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...甚だ漠然として極めて曖昧な妖気だけがそこに漂ふのである...
高田保 「貸家を探す話」
...甲板から不気味な妖気(ようき)が立っています」「うむ」と...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...魔法使の中から生れ出たような妖気を感じた...
外村繁 「澪標」
...妖気に触れたかのような感じである...
豊島与志雄 「ものの影」
...そんなような漠然たる妖気を見破らんがために歩いているのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...『仁徳天皇の末年には、妖気が動いて、はじめて反逆者が出た...
蜷川新 「天皇」
...あの妖気をおびた藍色の蟇のやうな詩想や...
萩原朔太郎 「名前の話」
...一投足につきまとっている不思議な妖気――と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...妖気(ようき)を発する程の逞しい躰躯(たいく)や...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...しかしよく気を付けてみると実さんの舞台上の妖気はその風采から出て来るのではない...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...その間からシンシンと一種の妖気がほのめき出る...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...しかも実さんの舞台上の妖気はそこから生まれて来るのだ...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...実さんが舞台上に発散する妖気のあらわれは...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...奥歯がギューと締まって夏も冬もわからなくなる……それが実さんの妖気の正体だ...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...妖気のこもった音(ね)が聞えて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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