...彼女は妖気を感じさせる美しさを持っている...
...妖気が立ち込める古い屋敷に入るのは怖い...
...妖気が漂う場所は避けたほうがいい...
...妖気には敏感な人もいるので、気をつけたほうがいい...
...彼の体から妖気が漏れているように感じた...
...雑兵かとみれば錦のひたたれを着して候――と面妖気に言ったあの言葉を憶い出して苦笑を禁じ得ないのである...
上村松園 「髷」
...妖気とでもいうようなものが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...甚だ漠然として極めて曖昧な妖気だけがそこに漂ふのである...
高田保 「貸家を探す話」
...その内面の激情が妖気を帯びて物凄いばかりに感じられた...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...例えば坊さんが月を見上げて感慨に耽(ふけ)っているところや女の浴衣(ゆかた)が釘にぶら下っておるという妖気(ようき)の漂う鏡花式みたようなものを無闇に作ったが...
高村光太郎 「美術学校時代」
...「あの眼に妖気がある...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...その妖気(ようき)の中に歯と爪とを持っている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そんなような漠然たる妖気を見破らんがために歩いているのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...妖気(ようき)紛々(ふんぷん)たる割に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何といっていいか妙な妖気がただよっているのだ...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...患者が婦人の場合、すべてが白い車上に女の髪だけが、乱れて生気を帯びて見られ、怖いほど髪というものの表情がばっさり束ねたあたりから、妖気を見せ、いきいきと其処だけがとぐろを巻いて、いくらかの懐しみさえ見せていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...そうした妖気の出て来る原因を公表している...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...やはり舞台面の妖気となって随所に発散している...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...関羽の行く所には妖気も避けよう」と大声で鼓舞したが...
吉川英治 「三国志」
...あやしい妖気(ようき)」「きゃつはキリシタンの幻術師(げんじゅつし)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...満口(まんこう)に妖気(ようき)をふくみ入れて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「うむ」と卜斎一流の妖気(ようき)みなぎる含(ふく)み気合いが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どう見えるな」「妖気というと?」「たとえば」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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