...妓夫臺(ぎふだい)談判(だんぱん)破裂(はれつ)して――進(すゝ)めツ――いよう...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...その家には店(みせ)に妓夫(ぎふ)が二人出ていた...
田山花袋 「田舎教師」
...三里の山道を妓夫(ぎふ)を引張つて遣つて来て見ると家の道具はもう大方持出して叩き売つて仕舞つたので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...妓夫は怒るし、仕末に困つて、何うしようと思つて居ると、裏の馬小屋で、主人が居ないので、三日間食はずに、腹を減(へら)して居つた、栗毛の三歳が、物音を聞き付けて、一声高く嘶(いなゝ)いた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...「やア、まだ馬が居るア」と言つて、平気でそれを曳出(ひきだ)して、飯をも与ヘずに、妓夫に渡した...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...妓夫(ぎゆう)の声も女の声も...
永井荷風 「草紅葉」
...妓夫おばさん来ってたまには揚代を返す事あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...女の妓夫が立っている遊女屋が並んでいた...
長谷川伸 「幽霊を見る人を見る」
...すると妓夫ではなくて此の家の亭主が側へ来て...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...妓夫が夜鷹(よたか)を大勢連れて来ていて...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...鴫蔵(しぎぞう)竹助の妓夫(ぎふ)が東栄を引き立てて暖簾(のれん)の奥に入る...
森鴎外 「細木香以」
...妓夫に案内せられて奥に入る...
森鴎外 「細木香以」
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