...まだ起きていたのかい」裏戸をがらりと引あけて...
犬田卯 「おびとき」
...二一隻の舟が或る家の裏戸の無花果の蔭に繋いである...
高濱虚子 「古江」
...裏戸があいていて...
壺井栄 「柿の木のある家」
...いざといえばこの裏戸を蹴破って走り出す用意万端ととのえていながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等(かれら)は裏戸(うらど)の陰(かげ)に聚(あつ)まつて雜談(ざつだん)に耽(ふけ)つた...
長塚節 「土」
...と、弥助(やすけ)のおかみさんが、裏戸口から、「いわしをおくれ...
新美南吉 「ごん狐」
......
野口雨情 「雨情民謡百篇」
...裏戸の音夜の夜中に裏戸を叩くことんことんとときたま叩く今夜来るとのたよりはないが可愛男じやないか知ら...
野口雨情 「沙上の夢」
...小室の小笹裏戸覗いて 裏から帰る紺の前掛麻裏(あさうら)草履あなた一人に情立てましよと泣いてわかれた小室(こむろ)の小笹(こざさ)裏戸覗いて 裏から帰る紺の前掛麻裏(あさうら)草履...
野口雨情 「別後」
...朝まだきに裏戸を叩く声あり...
正岡子規 「小園の記」
...「それじゃあ、おまえさんは、どうあっても、この娘を、この家から攫(さら)っていこうというのかい?」「攫うも攫わねえも、大たい、婆さんと何のかかわりもねえこった」「ふうん、えらそうに――ようし、覚えておいで――」どこまで、図太いお三婆だか、そういうと、つと、立ち上ったが、裏戸に行って、水口の雨戸を開けようとする...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それと間髪を入れず裏戸口を突開けてなだれを打って飛込んで来る人々...
三好十郎 「斬られの仙太」
...それと間髪を入れず裏戸口を突開けてなだれを打って飛込んで来る人々...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...」ついに筒井は裏戸の方に行こうとしたが...
室生犀星 「津の国人」
...仕えの女に彼女は裏戸にいる男を教えた...
室生犀星 「津の国人」
...日が暮れて――どれ姫山の館(たち)へ帰ろうか――とその人(ひと)が家の裏戸へ駒を寄せると...
吉川英治 「黒田如水」
...道場の裏戸から静山は戸外(おもて)へ立ち去る――「あっ...
吉川英治 「剣の四君子」
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