...母のお柳(りう)は昔盛岡で名を賣つた藝妓であつたのを...
石川啄木 「鳥影」
...向側の妓樓にて、絲肉の聲、盛んに起る...
大町桂月 「春の筑波山」
...数多い大阪の芸妓(げいこ)を通じて...
薄田泣菫 「茶話」
...水木氏は大和にある仏の名前と妓(をんな)の顔とをみんな知り抜いてゐる程の物識(ものしり)である...
薄田泣菫 「茶話」
...綺麗な芸妓がよけて通る...
添田唖蝉坊 「乞はない乞食」
...二を争う大きな芸妓家の女将(おかみ)になって...
橘外男 「生不動」
...最も伝統的な古い組織の中に生きてる芸妓仲間では...
豊島与志雄 「風俗時評」
...ここの或る房の芸妓の...
豊島与志雄 「北支点描」
...芸妓(げいぎ)をつれて泊りに行くものも尠(すくな)くなかった...
永井荷風 「里の今昔」
...たま/\旧妓八重次近鄰の旗亭に招がれたりとて...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...大方新橋あたりの妓家(ぎか)ならずば藤間(ふじま)が弟子のもとに遊べるならんと思ひしに...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...道中の真っさきには、若手の芸妓が綱をとって花車(だし)が曳(ひ)き出され、そのあとへ、先頭が吉野(よしの)太夫、殿(しんが)りが傘止めの下髪(さげがみ)姿の花人(はなんど)太夫、芸妓の数が三、四十人、太夫もおなじ位の人数、それに禿(かむろ)やら新造(しんぞう)やらついて練り歩くのを、外国人の観覧席は特別に設けたという後だったので、お雪は雛窓のことを思い出して、カッとなったのだった...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...そこへ、「おおきに」の声もろとも、祇園の、或いは先斗町の、芸妓や舞妓が、入って来る...
古川緑波 「色町洋食」
...そこへ圓生はじめ三遊派の主立った人たちを毎晩のように連れてきては酒よ妓(おんな)よとチヤホヤもてなした...
正岡容 「小説 圓朝」
...王人をして太子の骨を拾わせ舎利を取って平坦地に七宝塔四面縦貫十里なるを起し四部の妓人をして昼夜供養せしめたとあるから芸者附きの大塔で...
南方熊楠 「十二支考」
...125娼妓の胸に食っ附いて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...仲町第一の芸妓になるの...
山本周五郎 「風流太平記」
...悪い妓(おんな)があったのだよ...
吉川英治 「野槌の百」
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