...そこの妓館の一遊女...
大町桂月 「常磐の山水」
...みんな『先生』と『舞妓(まひこ)はん』が大好きやさかいにな...
薄田泣菫 「茶話」
...この西の方にいる妓(こども)なのです」そこの紅花埠には青楼が多かったので...
田中貢太郎 「蓮香」
...斯ういふ老妓と親類づきあひをしてゐるぞ...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...少し目星(めぼ)しい妓(こ)は...
徳田秋声 「縮図」
...抱え妓(こ)の公正証書を担保に...
徳田秋声 「縮図」
...こゝに棲息して娼妓の日用品を作つたり取扱つたりして暮しを立てゝゐる人達の生活が描かれてゐる...
永井荷風 「里の今昔」
...浅草公園芸妓連中(げいぎれんぢゆう)として幾人(いくたり)となく書連(かきつら)ねた芸者の名が読まれた...
永井荷風 「すみだ川」
...盛名の妓(ぎ)がいつかは知らずしかるべき旦那に身受けをされて...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうなって行くとか云う問題よりも妓楼一夕(ぎろういっせき)の光景に深い興味を有(も)って...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...博多中券(はかたなかけん)の芸妓ふな子は二十歳で...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...『扶桑列女伝』に、名妓八千代、諱(いみな)は尊子、勝山、諱は張子など記しあるも、遊女の本名を洩(も)らすと、彼はわが妻になる約束ある者など言い掛くる者が出るから、尊者の忌名と等しく隠した故、諱と書いたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...八畳敷に三盆白の砂糖を三尺嵩に積ンで月に三度づつ五十人の芸妓を丸裸のまゝ相撲を取らすといふたはけは...
村上浪六 「上方者の啖呵」
...白い襟首をした舞妓や芸者がおまいりに来たりした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...縹緻(きりょう)も芸も他の妓たちとさして違いはないがそれでなお一人だけ光っているようにみえた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...わざと妓たちの扶(たす)けに縺(もつ)れているだけのものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...「名妓の末路はなぜああでしょう?」仲之町では...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...浜中屋に来ていた芸妓(おんな)たちは...
吉川英治 「松のや露八」
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