...私は昨日、妄想狂についての小説を読みました...
...彼は妄想狂と言われているけど、実際はただのクセが強いだけだ...
...あの人の妄想狂的な発言は信じられない...
...私は妄想狂のような夢を見た...
...妄想狂に陥ってしまう前に、現実的な考え方を身に着けることが大切だ...
...彼等の次第に接近し行く方向は誇大妄想狂と云ふ精神病である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...憂鬱症(メランコリヤ)が誇大妄想狂や躁狂に比して一層不幸だと同じ意味に於いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...』『世の中を救ふとでも言ふのか?』『救ふ? 僕は誇大妄想狂ぢや無いよ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...妄想狂のお相手はごめんだと云わぬばかりに...
江戸川乱歩 「断崖」
...被害妄想狂では無いのである...
太宰治 「善蔵を思う」
...前者は少々誇大妄想狂らしい...
種田山頭火 「行乞記」
...それでひょっとすると自分は一種の誇大妄想狂(こだいもうそうきょう)に襲われているのではないかと思って不安を感じる事もあった...
寺田寅彦 「球根」
...罷(まか)り違えば誇大妄想狂となんら選む所のないような夢幻的の思索に陥って...
寺田寅彦 「方則について」
...弁証法と雖も妄想狂の所産であることを免れない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...私は氏が一種の被害妄想狂であることを信じる...
戸坂潤 「社会時評」
...もし私が誇大妄想狂ならば...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...「迫害妄想狂の畸形児め...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...或は本統に被害妄想狂になつて了ふかもしれない...
平出修 「公判」
...すこし被害妄想狂の...
堀辰雄 「夏の手紙」
...それならばこの青年は一種の誇大妄想狂みたような変態的性格の所有者ではないか知らん...
夢野久作 「死後の恋」
...……呉一郎の遺伝性、殺人妄想狂、早発性痴呆、兼、変態性慾……すなわち一千年前の呉青秀の怨霊の眼で見ると、世界中、到る処の土の下には、女の死体がベタ一面に匿(かく)されているように思われて来たのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「人間性」は「神」のような誇大妄想狂で無いから...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...いわゆる妄想狂(もうそうきょう)になったのだろう」などと喧(やかま)しい周囲の侮声(ぶせい)に耳を掩(おお)って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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