...×妄(みだり)に道徳に反するものは経済の念に乏しいものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...「辨妄和解」から安井息軒(やすゐそくけん)の「辨妄和解(べんまうわかい)」は面白い本だと思ふ...
芥川龍之介 「拊掌談」
...誇大妄想狂(こだいもうぞうきょう)と被害(ひがい)妄想狂との間にもある...
芥川龍之介 「路上」
...しかもそれを実行した迷信とも妄想(もうそう)ともたとえようのない...
有島武郎 「或る女」
...これ等の示威運動は「国家的譫妄状態の最も熱情的弁護者の口辺にさえも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...古(いにしへ)の地名(ちめい)に古(いにしへ)の音便(おんびん)によつて當(あ)て篏(は)められた漢字(かんじ)を妄(みだ)りに今(いま)の音(おん)に改讀(かいどく)せしめ...
伊東忠太 「國語尊重」
...矢張浮気で妄想の恋愛小説を書いて見たいが山だから誠に困つたもんだ...
内田魯庵 「犬物語」
...美女の愛撫を受けることを妄想して舌なめずりする男性の気持が「鼻の缺けた首」礼讃となって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...いや妄想家だと思つたことである...
種田山頭火 「其中日記」
...罷(まか)り違えば誇大妄想狂となんら選む所のないような夢幻的の思索に陥って...
寺田寅彦 「方則について」
...妄(みだ)りに親戚朋友に連及せば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この思想はヒューマニズムを科学的精神の反対物ででもあるかのように妄想している一部の人達に...
戸坂潤 「読書法」
...無智妄信の一致が...
内藤湖南 「學變臆説」
...佛天虚妄を惡みたまふとも...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...「心を静め妄念を起さないで念仏をしようと思うのは生れつきの眼鼻をとり払って念仏をしようと思うようなものじゃ」といわれた...
中里介山 「法然行伝」
...または喉(のど)に痰(たん)でもひツ絡(から)むだやうに妄(やたら)と低い咳拂(せきばらひ)をしてゐた...
三島霜川 「解剖室」
...その妄なりとして棄てし極致は類の極致のみ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...これも禅家の拵(こしら)えた虚妄の伝説だよ...
山本周五郎 「新潮記」
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