「妄」の意味
根拠のない考え
小説での「妄」の使い方
...繰り返し繰り返し倉地の夫婦関係を種々に妄想(もうそう)したり...
有島武郎 「或る女」
...いろいろさまざまの妄想が...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...織部正の御面相を材料にそう云う妄想を享楽しながら日を送ったことであったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...夢は妄想執着のあらはれだ...
種田山頭火 「其中日記」
...又個人に於ける妄想狂は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...妄想は忽ち、わが慾深き眼を、ひたすら、君が衣服につゝまれし形体のいみじさに移らしめぬ...
永井荷風 「舞姫」
...妄念を払い落すように...
火野葦平 「花と龍」
...前後不都合なる妄説ならずや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...陰陽五行の妄説に惑溺して...
福沢諭吉 「物理学の要用」
...役に立たないカラ元気ばかりを煽りたてゝゐるんだ――卑しい妄想と...
牧野信一 「明るく・暗く」
...はた彼の国体論は妄(みだり)に仕うるを欲せざりしか...
正岡子規 「曙覧の歌」
...妄想と、寝返りと、口の内にて演説のまねと、今朝来の経過を繰り返して考へ見る事と、二つの扁額(へんがく)、(為山の水絵、不折の油絵)を見つむる事と、これらの中にやうやう苦痛の三、四時間を過ぎて、熱次第にさめかかる...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...妄念の苦悩の上に立ちこめる神聖な薄明の中に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...も早や考えとは思えぬ妄想の中で呻くような...
横光利一 「旅愁」
...妄を信じる世間の心理です...
吉川英治 「大岡越前」
...よけい妄慾になりやすいものでして...
吉川英治 「折々の記」
...妄念(もうねん)が残って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...武蔵野の秋も暮れるこの頃を――一先(ひとま)ずすべての迷妄から離れて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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