...「無政府主義者は暗殺者なり」との妄見なからんことを希望に堪へませぬ...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...ああ妄なるかな、論者の言や...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...『私(わたくし)は時折(ときおり)種々(いろいろ)なことを妄想(もうぞう)しますが...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...永遠性を付与していることの虚妄も消散するであろう...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
...妄念の間に露の命を苦しむ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...形而上的な原本的無価値の妄動に惰性が加わって出来た動向に主観的錯覚の加わった空想が価値である...
辻潤 「錯覚自我説」
...クリストフがほんとうにそれらの言葉を妄信(もうしん)していることを見て取ると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...幻覚妄聴のせいだとしようとして...
豊島与志雄 「録音集」
...そんな時に前に言つたやうな妄想を思ひ出して見ると...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...死に際の妄想(まうさう)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...)かかる見当ちがいの妄見(もうけん)や...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...號舍に就ける士子等の妄動を禁じ得べきものなり...
原勝郎 「貢院の春」
...雷声をなすは妄語罪なり...
正岡子規 「刺客蚊公之墓碑銘」
...いよいよ妄想をつのらせ...
山川方夫 「菊」
...妄執を喚(よ)び醒ますべく『絶対無上の大真理』に逢着(ほうちゃく)する事が出来たのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...生きんとすることさえ淡(あわ)い妄念でしかなくなっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...「…………」尊氏は妄想を追うように...
吉川英治 「私本太平記」
...「私のプランを夢想とし私の企図を妄想とした有力な人々の意見に対抗して私が主張したことを...
和辻哲郎 「鎖国」
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