...そのお妃がじぶんの胸にいたことをおもいだしたからです...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...ぜひあなたを王妃にしたいと仰(おっしゃ)いますので...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...王妃には、生みの母という安心があって、その愛情を頼みすぎて、そんな事を言うのでしょうが、若い者にとっては、陰の愛情よりも、あらわれた言葉のほうが重大なのです...
太宰治 「新ハムレット」
...王妃さまおひとりのお子ではございません...
太宰治 「新ハムレット」
...ひとりで、ひがんで、君たち一家が、もう没落するものとばかり思い込み、自暴自棄になってしまって、王妃には、かなわぬ恋の意趣返し、つまらぬ朗読劇などで、あてこすりを言い、また、此(こ)のわしには、はじめは忠臣の苦肉の策だ等と言いくるめようとして、見破られると今度は居直って、無礼千万の恐喝(きょうかつ)めいた悪口雑言をわめき立てる...
太宰治 「新ハムレット」
...二人が卓に着くと仙妃の侍女達は傍へ来て給仕をした...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...然れども同樣に天王は他日天妃の愛する城市をも其意の欲する時は破滅すべしといふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...薔薇の花が楊貴妃になつてめをさまし...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...そっとお妃の耳もとにささやいて...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「灰だらけ姫」
...度が過ぎましたか、とペリトリ王子が応じ、「妃殿下、賭けの為でございます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...クレオパトラだつてサロメだつて楊貴妃だつて虞だつて美しさに於て到底この孔雀の姫の一筋の髪にすら及ばぬ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...ひきつづいて王妃両陛下...
森鴎外 「文づかい」
...お妃(きさき)さまのほうは...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「三枚のヘビの葉」
...その濃紅姫を妃にすると...
夢野久作 「白髪小僧」
...侍医をお呼びいたします」ナポレオンは妃の腕を掴(つか)んだ...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...董承のむすめ貴妃を...
吉川英治 「三国志」
...幾多の唐土(とうど)の妃(ひ)と帝王の例などもお胸をかすめたことであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...三人の妃(ひ)は...
吉川英治 「私本太平記」
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