...晩年変態生活を送った頃は年と共にいよいよ益々老熟して誰とでも如才なく交際し...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...京都は如才なくその手紙を嬉しそうな身振りをしてざっと読み...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...大門(だいもん)通りのあたりを得意に如才なく働いたこともありますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今更否ともいはれねば仕方なしに「ハアどこでもいゝんです」ときいてお神は如才なく...
田澤稲舟 「五大堂」
...ぜひ聞かせていただきましょうと如才なくいうとその男はきゅうに立ってまたざわざわとあしの葉を押し分けてわたしの傍へ来てすわりながら...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...この一家はそう云う点も如才なく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...随分如才なく商量した上で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...顔を合わすと如才なく親切な口をきいた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...米友も如才なく合わせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり如才なく言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い時には隨分いろ/\の事もやつたやうですが、それだけ人間が揉(も)めて、如才なくて、器用で、お雛や重三には好い相手だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御苦勞樣でございます」幸七は如才なく小腰を屈めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...如才なく迎へてくれたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若い女は矢張り小意氣で如才なくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...如才なく顏を出したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...如才なく気を配つてゐながら隆造は...
牧野信一 「白明」
...如才なく楽屋の誰彼に挨拶しながらも...
正岡容 「寄席」
...」とレアンデル博士は如才なく答えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
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