...女主人の家と見れば如才なく取り入りて彼等得意の奸手段に乗せ遂には怪しき関係を結び云々...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...口前も如才なくなり...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...私は事務所では実際いつも如才なくキビキビと働いてはいましたけれど...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...ただしラヴしてもラヴされてもこれは困る故その辺は御如才なく...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...如才なく下のごとく返答をした「さよう遠乗というほどの事もまだしませんが...
夏目漱石 「自転車日記」
...委細を聞いた田口の口振は平生の通り如才なくかつ無雑作(むぞうさ)であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...丁度良いところでした」園田氏は如才なく立って迎えてくれます...
野村胡堂 「女記者の役割」
...その方が早いぞ」白旗(しらはた)直(なお)八は如才なく仲裁説を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御苦勞樣でございます」幸七は如才なく小腰を屈めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの通り若々しくて綺麗だから」「それをどうして破談になすつたんで?」「あの女は如才なくて賢こいが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五郎八は如才なく受けます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山菱の杢兵衛も大和生命の三太郎も如才なくやっている...
久生十蘭 「魔都」
...如才なく楽屋の誰彼に挨拶しながらも...
正岡容 「寄席」
...絶えず如才なく人の前に自分を屈し...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...その間に有志連中の方では如才なく事を運んだらしい...
夢野久作 「爆弾太平記」
...吉宗は如才なく、「火急の場合とて、家来の暴言、悪く思うてくれ給うな」「何か、御城内に?」「オオ、御危篤」「えッ、家継公(いえつぐこう)が」「御不予(ごふよ)重(おも)らせられた御容子なるによって、急ぎ登営あるべしと、三家を初め、諸公がたへも、老中から御急使が廻ったばかりのところ」「では、いよいよ将軍家御代(ごだい)がわりか」「不吉な!」と、叱られて、万太郎もハッと口をつぐみましたが、「では、急ぎな矢先、これでお別れといたそう」「貴公は」「……む、自分は今、根岸の方に」「兄上の尾州殿のお姿も、ついその辺でお見かけいたしたが」「や、兄貴が来る? それはいかん」と、万太郎はすこし狼狽(ろうばい)して、「自分もきょうは急ぎの出先、これで御免を」「オオ、こちらも火急なところ故、御免!」「いずれ!」「いずれ!」と双方、端的な会話を投げ合って、吉宗が江戸城へ鞭(むち)を上げてゆくと、万太郎も、笠を抑(おさ)えたまま、大名小路(だいみょうこうじ)の陰へと、逃ぐるがごとく馳けこみました...
吉川英治 「江戸三国志」
...鄭は彼と見たので如才なく帳場を離れ――「おめずらしいじゃござんせんか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「――渋沢の奴、何でも、田舎でがらにもない皇学を囓(かじ)ったり、また、それを、流行(はやり)ものの、勤王運動とやらの実行に移そうとして、八州(はっしゅう)に嗅(か)ぎつけられ、それで、ご当家の、平岡円四郎殿へ、縁故をもって縋(すが)って、隠れているのだという風評がある、――これあ、如才なく、吾々(われわれ)に、渡りをつけて来たのだろう」「すると、匿(かくま)い料(りょう)か」「ま、そうと、俺は見る」「じゃ、ありったけ、飲んでもいいな」「飲みきれるものか」「何、これだけの頭数で、費(つか)いきれんでどうする、辰巳(たつみ)へゆこう」それから、はしゃぎ出したのである...
吉川英治 「松のや露八」
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