...また煙草には製造者が如才なく芋の葉や蓮の葉を乾して刻み込むから...
丘浅次郎 「人類の将来」
...事務所ではいつも如才なくやっていたんですけれど...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...如才なく立廻らないと損ですからねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり如才なく言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこでは、梅子が如才なく、代助の過去に父の小言が飛ばない様な手加減をした...
夏目漱石 「それから」
...若い時には隨分いろ/\の事もやつたやうですが、それだけ人間が揉(も)めて、如才なくて、器用で、お雛や重三には好い相手だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三輪の親分が惡いさうだね」平次は如才なく受けてニツコリします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三輪の親分が悪いそうだね」平次は如才なく受けてニッコリします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...如才なく寺社の方に渡りをつけて居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのくせ如才なくて...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...あたしは如才なく加代姫に念をおして見ましたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...何をたくらんでおられるのですか」グレイクスティーン代理大使が如才なく応じた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...それはそれはまことに失礼と如才なく謝罪しておいたものの献酬また献酬...
正岡容 「東京万花鏡」
...絶えず如才なく人の前に自分を屈し...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...――おいっ、もう一杯ついでこい」亭主は、如才なく、彼をなだめておいて、その間に、女房を裏口からどこかへ走らせた...
吉川英治 「三国志」
...わが子以外の人々へ如才なく酬(むく)いた...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...「――渋沢の奴、何でも、田舎でがらにもない皇学を囓(かじ)ったり、また、それを、流行(はやり)ものの、勤王運動とやらの実行に移そうとして、八州(はっしゅう)に嗅(か)ぎつけられ、それで、ご当家の、平岡円四郎殿へ、縁故をもって縋(すが)って、隠れているのだという風評がある、――これあ、如才なく、吾々(われわれ)に、渡りをつけて来たのだろう」「すると、匿(かくま)い料(りょう)か」「ま、そうと、俺は見る」「じゃ、ありったけ、飲んでもいいな」「飲みきれるものか」「何、これだけの頭数で、費(つか)いきれんでどうする、辰巳(たつみ)へゆこう」それから、はしゃぎ出したのである...
吉川英治 「松のや露八」
...ご加担をおねがい申す」如才なく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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