...また煙草には製造者が如才なく芋の葉や蓮の葉を乾して刻み込むから...
丘浅次郎 「人類の将来」
...今更否ともいはれねば仕方なしに「ハアどこでもいゝんです」ときいてお神は如才なく...
田澤稲舟 「五大堂」
...実際今夜あたりでももう少し如才なくしてくれるとよいのだが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」酒井は如才なくみのるをなだめた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...如才なく切って回す力量なきかわりには...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...如才なく下のごとく返答をした「さよう遠乗というほどの事もまだしませんが...
夏目漱石 「自転車日記」
...若い時には隨分いろ/\の事もやつたやうですが、それだけ人間が揉(も)めて、如才なくて、器用で、お雛や重三には好い相手だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三輪の親分が悪いそうだね」平次は如才なく受けてニッコリします...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...五郎八は如才なく受けます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたしは如才なく加代姫に念をおして見ましたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...何をたくらんでおられるのですか」グレイクスティーン代理大使が如才なく応じた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...いよ/\堪らなくなつて家に駈け込むまで如才なく相手をしてゐた...
牧野信一 「F村での春」
...それはそれはまことに失礼と如才なく謝罪しておいたものの献酬また献酬...
正岡容 「東京万花鏡」
...つまらない噂(うわさ)なんか立てられたくないのよ」「そこは如才なくやるさ」「では...
松本泰 「宝石の序曲」
...如才なく洒落を一ついったので...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...絶えず如才なく人の前に自分を屈し...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...交際は万事如才なくて...
森鴎外 「魔睡」
...その間に有志連中の方では如才なく事を運んだらしい...
夢野久作 「爆弾太平記」
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