...などとさながら女性の言葉づかいなのが...
太宰治 「惜別」
...―――ちょっとした動作や眼づかいや言葉づかいなど迄(まで)が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それには、幸子の眼から見て、妙子と云うものの外貌(がいぼう)、―――その人柄や、表情や、体のこなしや、言葉づかいや、―――そう云うものが、この春あたりからだんだん変って来つつあるように思えることも、そんな疑いを持たせる理由の一つになった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...春琴は佐助と夫婦らしく見られるのを厭(いと)うこと甚(はなはだ)しく主従の礼儀(れいぎ)師弟の差別を厳格にして言葉づかいの端々(はしばし)に至るまでやかましく云い方を規定したまたまそれに悖(もと)ることがあれば平身低頭して詑(あや)まっても容易に赦(ゆる)さず執拗(しつよう)にその無礼を責めた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...さすがにませた言葉づかいで...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...極めて平凡な問題に仰山らしい言葉づかいをしたので...
津田左右吉 「芸術と社会」
...不安の念は言葉づかいの乱れゆくのでわかるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...涜狎(とっこう)に近い言葉づかいを為し得る奴がどこにいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...この連中の言葉づかいがまた実に乱暴で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おそらくその言葉づかいや全体の話しぶりの関係からだったろうが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...その言葉づかいからいっさいの野卑(やひ)な語を追放してしまった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その会で博士とか伯爵とかが丁寧な言葉づかいで撒布するそのものなのであった...
宮本百合子 「刻々」
...そういう言葉づかいの生活だったのねえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あらたまった言葉づかいであった...
室生犀星 「花桐」
...よい言葉づかいよりもかえってよくわたしの言葉づかいを改める...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...身なりや言葉づかいが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...召使なども決してこんな品の悪い言葉づかいはしないものであるが...
山本周五郎 「おれの女房」
...「客僧どの」「はい」「まだお寝(やす)みではございませんでしたか」聞き馴れた番僧の言葉づかいである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索