...私たちは名高い如意輪観音の坐像を見ました...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...中宮寺の如意輪観音と称する半跏(はんか)像の如き一聯(いちれん)の神品は...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...勿体(もったい)なくも中宮寺の国宝如意輪観音(にょいりんかんのん)に恋をしたことさえあるのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...如意輪観音を始め...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...救世観音も百済観音も如意輪観音も吾輩の前に残っているのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...まあ如意輪観音(にょいりんかんのん)にちかいものかと思いますが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...見ると、いつのまに描いたのか、健吉さんがそれへ、白藤の花を背にした、如意輪観音と、一匹の鹿とを彩描していた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...観心寺(かんしんじ)の如意輪観音(にょいりんかんのん)に密教風の神秘性が遺憾なく現われているとすれば...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...もう一つはこの如意輪観音(にょいりんかんのん)に似たものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ところがそのあとで中宮寺の如意輪観音が...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
...成熟せる蠱惑的(こわくてき)な女体をその蠱惑的なままに観音に高めるというごとき(たとえば観心寺の如意輪観音)あの著しい傾向を生んだことの理解によって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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