...如何ともす可らざるのみ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...大勢の赴く所亦如何ともなすべからず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...如何とも出来なかった...
大庭武年 「旅客機事件」
...醜い女(むすめ)の顔は如何ともすることができなかった...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...その微小と孤独とでもはや如何ともしがたい私の生活をかたどつてゐる白帆...
ボードレール 富永太郎訳 「芸術家の告白祈祷」
...異民族間の距ては如何ともしがたいなどと...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...所が事件と事件との連絡関係は人力の如何ともすべからざるものである...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...孤独の身の果如何ともすべからず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...蓋し河岸の相場と天気都合によるもの亦如何ともすべからずと雖も洋食屋にしてパンをきらし珈琲を断つが如きは用意の到らざるものなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...この無情は持って生れた我輩の一つの特質なるを如何ともすることが出来ない...
中里介山 「生前身後の事」
...二人が如何とも争うことができなかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...武家の力だけでは如何とも致し難いものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...如何ともする事の出来ないありさまを考えた...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...如何とも詮方なく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...千人の力を以てしても楔の抜けたまま空廻いしつつある巨大なフライ・ホイルを如何ともすることが出来ない...
細井和喜蔵 「モルモット」
...如何ともすることが出來ず...
横光利一 「書翰」
...気分としての且つ事実としての日貨排斥に対して全く無力であるのを如何ともしがたい...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...如何とも致し方はありません」「……魏延...
吉川英治 「三国志」
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