...如何ともす可らざるのみ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...悟者の悟はそのまゝでは衆生の迷蒙を如何ともなし難いのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...断々乎一種他の力の如何ともしがたきものありて存せるならむ...
泉鏡花 「海城発電」
...何よりも彼よりもこの不満を如何ともする能わざる自己に対する不満が不満中の最大不満であったろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...脳細胞の老衰は如何ともすべからず...
海野十三 「大脳手術」
...現行の法律では如何ともなし得ないからである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...商権を持っていない印度人は如何ともする事が出来ず...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...如何とも出来ないような張りつめた思いが胸に湧いて来た...
豊島与志雄 「運命のままに」
...如何ともすべからざる重苦しいものが私にひしひしと寄せてきた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...孤独の身の果如何ともすべからず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...如何とも致し難い...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...如何ともする事は出来ない筈です...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...お力でも如何ともする事の出来ないような一件が持ち上ったのでございました...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...如何とも致し方のないのは背景となる時代の相違である...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...われわれ人力の如何ともいたし方のないものでございます...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...如何ともし難い」なかば独言(ひとりごと)するようにいった...
吉川英治 「黒田如水」
...如何ともなし難い重患だが...
吉川英治 「三国志」
...如何ともいたし方のない立場ではござるまいか」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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