...人力にては如何とも致し難き儀に候へば...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...悟者の悟はそのまゝでは衆生の迷蒙を如何ともなし難いのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...然し事實は如何とも枉(ま)げがたい...
石川啄木 「大硯君足下」
...一介のインド人にすぎぬ彼には如何ともし難かった...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...之を如何ともする無し...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...如何ともいたし方がなかろう...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...また朝鮮の主權を如何ともする能はざるを知れり...
竹越三叉 「深憂大患」
...事実は如何とも仕方がない...
辻潤 「自分だけの世界」
...文化理念上の重大なギャップが横たわっているのを如何ともすることが出来ない...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...蓋し河岸の相場と天気都合によるもの亦如何ともすべからずと雖も洋食屋にしてパンをきらし珈琲を断つが如きは用意の到らざるものなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...又如何ともすることの出来ぬものに成り了(おわ)ってしまうと...
永井荷風 「申訳」
...これは如何ともいたし方がない話である...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...而もたがいに如何ともする事が出来ず...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...如何ともする事の出来ないありさまを考えた...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...こればかりは絶対に如何ともすることが出来なかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...わけもなく気のとがめる感じをしばらくは如何ともすることができなかつた...
三好達治 「海辺の窓」
...身の慄へを如何ともとどめ難くおぼえ候ふ)軍兵衛ほどな武者でもこういっているのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...如何ともいたし方のない立場ではござるまいか」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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