...万事好都合なわけですから...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...それには舞台を薄暗くしておく方が好都合なのです」明智は恒川氏を引止めて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...好都合なのは、京都画家の多くがしげしげ祇園へ遊びに来る事なので、瓢六は画家(ゑかき)のお座敷だと聞くと、何を措(お)いても顔を出す事を忘れなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...これがたいへん自分に好都合な事になり...
太宰治 「人間失格」
...それで音源の方向を知るにはむしろ両耳が頭の反対の側にあるほうが好都合なわけになるのである...
寺田寅彦 「耳と目」
...そういう見方の適切なことを実証するのに好都合な一例と見ることも出来る...
寺田寅彦 「山中常盤双紙」
...新聞にとって好都合な誹謗(ひぼう)的記事を得る機会を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大変好都合な話なのである...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...次に彼が大連で好都合な職業にありついた祝いの言葉をちょっと入れて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...相手の有力者にとっては好都合な時であったが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...此事果して実際に行わるれば好都合なれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...益々好都合なのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...1)Polit. justice, b. viii. c. viii. p. 498 et seq.2)Id. c. viii. p. 504.全体としてこれほど人口増加に好都合な社会形態を私は考えることは出来ない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...他国における最も好都合な価格状態と相俟って...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...もっと好都合な季節にめぐり合せたわけであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...最も鼠算の繁栄に好都合な時であった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...好都合な事情の下においては人口は二十五年で倍加し得ると計算されている...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...むしろ天が漠然とした無限に深い理法のごときものであるという解釈に好都合な資料となるのであるが...
和辻哲郎 「孔子」
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