...今後日本政府の行爲――たとへば朝鮮に於ける――が今迄のやうに好意的に批評される機會がなくなるかも知れぬ...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...君も一緒に行くかい」K氏は幾分(いくぶん)は好意的に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...住居も相手の貸家を好意的に安く貸してもらっているという有様...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...まづ好意的に言つて...
太宰治 「道化の華」
...「葉村君は私の気持を少し好意的に酌(く)みすぎたんですよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...之を無理に好意的に解釈するとすれば...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...アカデミーは容易に皮相化そうとするジャーナリズムを好意的に牽制して之を多少とも基本的な労作に向かわしめ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ドイツ・イデアリスムスの世界観としての(人々はそれを好意的に形而上学と呼んだ)歴史的行き詰まりを打開するには...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...後者は好意的に寛容の態度を取るのである...
朝永三十郎 「學究漫録」
...私は知らない人の書いた読みにくい原稿を好意的に読むのがだんだん厭(いや)になって来た...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...なるべく好意的に人のために働いてやりたいという考えを持っています...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...彼には遣(や)らないでもいい百円を好意的に遣ったのだという気ばかり強く起った...
夏目漱石 「道草」
...一応あなたの御身分に対して好意的に申しましょう...
浜尾四郎 「彼は誰を殺したか」
...彼は明らかにKの沈黙を自分にとってきわめて好意的に解釈したことが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...概してこの白人都市は王族訪問者に好意的に判断する...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...好意的に仲裁の用意があるという程度のものじゃない...
森本薫 「女の一生」
...できる限りの工夫をこらしてそれらを好意的に解釈し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...各道で好意的に手続きをしていた組合費の徴収をピッタリと停止してしまった...
夢野久作 「爆弾太平記」
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