...しかしもう意気地(いくじ)のない彼には誰一人好意を示すものはいない...
芥川龍之介 「少年」
...おたけが星野に対して特別な好意を示すのを見極めたある夜に...
有島武郎 「星座」
...一体何が入ってるんでしょう?』私は勝田さんへの最後の好意を示すため...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...殊に露西亜人のボーイには必要以上の好意を示すこと...
谷譲次 「踊る地平線」
...左大臣が好意を示すようになってからは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...この機会に出来るだけの好意を示すことを忘れなかった...
徳田秋声 「黴」
...あらゆる機會を利用して好意を示すを旨とし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼に後ればせの好意を示すためか...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...いつも好意を示すものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...米友のために柿の実の皮を剥(む)いてやろうと好意を示すのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女は容易に自分の方で積極的な好意を示す事をあえてしなかった...
夏目漱石 「明暗」
...友人の穿鑿(せんさく)ではなかなかかくも墓地に対して好意を示す人を探し得ない...
新渡戸稲造 「自警録」
...」と悪い意味で好意を示すと私もまた...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...清一は純吉に好意を示すつもりで云つたのだ...
牧野信一 「渚」
...私が女王(にょおう)がたにこの御縁談を取りなして成功させるだけの好意を示すべきであるのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...殆んど好意を示すようにみえたため...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...自分には絶対な好意を示す...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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