...彼女は人の好悪がはっきりしている...
...好悪に関係なく、客観的な視点で物事を判断する必要がある...
...友人の好悪が同じだから仲良くなれそうだ...
...彼は好悪が分かれるような行動をよくとる...
...美味しさに一喜一憂するのではなく、自分の好悪に合わせて食べることが大切である...
...或は神意に似た好悪である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...勝手に好悪(こうお)を定(さだ)めているのです...
芥川龍之介 「手紙」
...生きてゐることのうれしさとくるしさとを毎日感じる、同時に人間といふものゝよさとわるさとを感ぜずにはゐられない、――それがルンペン生活の特権とでもいはうか、それはそれとして明日は句会だ、どうかお天気であつてほしい、好悪愛憎、我他彼此のない気分になりたい...
種田山頭火 「行乞記」
...食物にも好悪の感覚が鋭く...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...好悪(よしあし)である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...だが理論は、別けても哲学の理論は、冷静・公平・無私でなくてはならない、それは個人的乃至人間的利害の判断や、好悪や、欲求によって左右されてはならない、別けても哲学は理論的であるべきであって実践的であってはならない、それは「純理」であるべきであって「政治」であってはならない、哲学のこの階級性を好まない――極めて多くの――純理派哲学者達は必ずそう云うだろう(こういう「哲学」は寧ろ却って議会「政治家」の方がより好く体得している、例えばそこには純理派の「是々非々主義」――之は非を是とし是を非とすることの告白に外ならないが――がある)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併し利害・好悪・欲求等々...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...好悪の容貌の研究という理論だ...
豊島与志雄 「椎の木」
...好悪の二字に落ちて参ります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...一銭一厘たりとも好悪によって支配さるべきではない...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...なおひろがって作家自身の好悪となり...
夏目漱石 「無題」
...それは単なる趣味の好悪(こうお)...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...自分の目の好悪(こうお)によって定める...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...あの二科目さへ除けば別に好悪もなく...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...その品の好悪次第で...
森林太郎 「『新訳源氏物語』初版の序」
...できる限り偏見や好悪の感情を捨て...
矢部貞治 「政治学入門」
...詳しくいえば個人の体質と、天分と、教育と、境遇と、霊性と、性欲と、好悪と、年齢とに関係する問題である...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...彼という人間に対する好悪(こうお)も感情も掻(か)き消えて...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索