...彼女は人の好悪がはっきりしている...
...好悪に関係なく、客観的な視点で物事を判断する必要がある...
...友人の好悪が同じだから仲良くなれそうだ...
...彼は好悪が分かれるような行動をよくとる...
...美味しさに一喜一憂するのではなく、自分の好悪に合わせて食べることが大切である...
...好悪わたしは古い酒を愛するやうに...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...それらの人々に対する僕の好悪(かうを)を示したものである...
芥川龍之介 「僻見」
...唯僕は僕の好悪を出来るだけ正直に示さうとした...
芥川龍之介 「僻見」
...好きな人と厭ひな人をハツキリと区別をたてることの出来る程好悪のはげしい私には孤月と云ふ人は実に耐(たま)らない人でした...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...容貌の好悪(よしあし)で好き嫌いをするのは真に愛する所以(ゆえん)ではない...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...乗組員全員が酔って浮き浮きした状態で着陸するなんて格好悪いと思うべきだったのでしょうが...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「親友たち」
...生きてゐることのうれしさとくるしさとを毎日感じる、同時に人間といふものゝよさとわるさとを感ぜずにはゐられない、――それがルンペン生活の特権とでもいはうか、それはそれとして明日は句会だ、どうかお天気であつてほしい、好悪愛憎、我他彼此のない気分になりたい...
種田山頭火 「行乞記」
...食物にも好悪の感覚が鋭く...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...併し利害・好悪・欲求等々...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...なぜならそれは単なる――主観的――利害の判断や好悪や欲求ではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...好悪の群像とかを拵えるつもりだって...
豊島与志雄 「野ざらし」
...人間の好悪が甚だしく...
中島敦 「斗南先生」
...自分の好悪(こうお)撰択を許さない強制的の苦しみを含んでいる...
夏目漱石 「思い出す事など」
...真に向って進む間だけ好悪の念を脱却するのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...好悪の念を離れたる描写であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...好悪(こうお)に支配せられる事であります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...父母の懸念が道徳上の着色を帯びて、好悪の意味で、娘の夫に反射するようになったのはこの時からである...
夏目漱石 「手紙」
...己れが都合好悪を忘れ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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