...好尚(こうしょう)...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...毫も個人的好尚を...
高木敏雄 「比較神話学」
...といふよりも渓谷が狭くて人家や田園のないのが私の好尚にかなつたのであらう...
種田山頭火 「行乞記」
...とにかくこうした映画で日常教育されている日本現代の青年男女の趣味好尚(こうしょう)は次第に変遷して行って結局われわれの想像できないような方向に推移するに相違ない...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...此の唐と宋との間は、織物にとりても一の大きな變化の時代であつたらうかと考へられるので、支那人の好尚も、其の間に頗る變化して居る樣である...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...然(しか)れども時代の好尚(こうしょう)と画工が技能の円熟とによりてやがて好個の山水風景画を制作するに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...然(しか)しあまり自分の好尚に溺(おぼ)れて遣(や)り過ぎた痕迹(こんせき)を残したのもないとは云われません...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...趣味から云えば己の芸術眼を下げて下劣な好尚に投じようし...
夏目漱石 「道楽と職業」
...男の好尚(こうしょう)は半(なか)ば伝説的である...
夏目漱石 「野分」
...娯樂(ごらく)もしくは好尚(かうしやう)に就(つ)いてゞすら...
夏目漱石 「門」
...その頃の模範的な好尚にピタリとする...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...当時の好尚を示すに足ると思うから...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...彼の浄土教好尚のおもむくところに従ったのだとする方が...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...いずれも珍奇な好尚(こうしょう)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...他人の好尚に同じゅうするはなおかつ許すべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...どういう好尚から...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...其詳なるは木崎好尚さんの書に譲つて略する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...少なくも近世農民の社会における一般の好尚の...
柳田国男 「家の話」
便利!手書き漢字入力検索