...其平生の趣味好尚如何と見ると...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...野の政治家もまた今よりは芸術的好尚を持っていた...
内田魯庵 「四十年前」
...自ずとそこには一つの好尚(このみ)が現れている筈です...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...毫も個人的好尚を...
高木敏雄 「比較神話学」
...自分で選んだ品物だつたからすぐに好尚の感覺がただ「あれだ」とおもはせたらしいのだ...
竹久夢二 「砂がき」
...といふよりも渓谷が狭くて人家や田園のないのが私の好尚にかなつたのであらう...
種田山頭火 「行乞記」
...詐謀偽術を挟みて強て多数の好尚に阿ねるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一般の好尚は薄物(うすもの)...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...趣味好尚に至るまで...
中里介山 「大菩薩峠」
...男の好尚(こうしょう)は半(なか)ば伝説的である...
夏目漱石 「野分」
...夫と懸け離れた好尚を有(も)っている細君は...
夏目漱石 「道草」
...娯樂(ごらく)もしくは好尚(かうしやう)に就(つ)いてゞすら...
夏目漱石 「門」
...いかに下ざまに流行した趣味好尚が波及しておったかをもってする貴重なる史料で...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...個人の趣味好尚がこの評価に重大な力をもつてゐることは氏の公式に都合がよいと悪いとに拘らず事実である...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...人の好尚の變化は決して計るべきものに非ざれば...
福沢諭吉 「帝室論」
...人に依りて各その好尚を異にす...
正岡子規 「四百年後の東京」
...沒理想をわが好尚の唯一點とおもはれしためならむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...その人その人の美的感覚と好尚によって...
山本周五郎 「季節のない街」
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