...独身者はとかく自分の好尚に執しやすいことを感じた...
種田山頭火 「其中日記」
...ここも今代の工芸美術の標本でありまた一般の趣味好尚(こうしょう)の代表である...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...此の唐と宋との間は、織物にとりても一の大きな變化の時代であつたらうかと考へられるので、支那人の好尚も、其の間に頗る變化して居る樣である...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...一般の好尚は薄物(うすもの)...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...然(しか)しあまり自分の好尚に溺(おぼ)れて遣(や)り過ぎた痕迹(こんせき)を残したのもないとは云われません...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...男の好尚(こうしょう)は半(なか)ば伝説的である...
夏目漱石 「野分」
...娯樂(ごらく)もしくは好尚(かうしやう)に就(つ)いてゞすら...
夏目漱石 「門」
...その頃の模範的な好尚にピタリとする...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...而して此能衣裳ほど適切に足利時代の好尚を表露したものはない...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...彼の浄土教好尚のおもむくところに従ったのだとする方が...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...いずれも珍奇な好尚(こうしょう)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...酒肴の好尚(このみ)は望みのまま...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さうした個々人の趣味好尚そのものが大体に於いて...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...ひたすら他人の好尚に同じからんことを心配するのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...木崎好尚さんは篠崎小竹の「不可忘」を抄して寄せ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...緒余(しょよ)に『四つの海』を著した抽斎が好尚の一面は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その好尚も時によって変って行く...
山本笑月 「明治世相百話」
...雪山を理想郷とするインド人が冷たい色に対する特殊な好尚を持っているということには...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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