...好個の台石を見出すのである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...――貧苦と闘つた石川啄木と好個(かうこ)の対照を作るものであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...また品性の高潔な公共心の厚い好個の青年実業家として...
有島武郎 「或る女」
...入獄の好個の紀念として永久に保存せしめたいものだと思っている...
大杉栄 「獄中消息」
...水田に好個の日本的画趣を与へる...
高村光太郎 「智恵子抄」
...豈是れ好個の対照にあらずや...
田中正造 「非常歎願書」
...世之れを稱して好個の一對と爲す然れども財を好て私徳を傷るに至らずむば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然(しか)れども時代の好尚(こうしょう)と画工が技能の円熟とによりてやがて好個の山水風景画を制作するに至れり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...好個(こうこ)の対照とされているのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...好個の三画題を取り合せて...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...他の何物にもまして好個の詩材とされたのは...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...第八章チチコフの農奴買入れは好個の話題になった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...好個の内職になるに違いない...
柳宗悦 「京都の朝市」
...器は趣味の好個な対象に変じた...
柳宗悦 「工藝の道」
...服地としても好個(こうこ)のものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...岡山県のものと共に好個の品で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...怒らずして怒る者以上に怒る好個の千両役者であります...
夢野久作 「鼻の表現」
...学問として好個の見学材料である以上に...
横光利一 「旅愁」
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