...好個の将軍たるに愧ぢざりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...好個の台石を見出すのである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...まさに好個の山水図であった...
上村松園 「中支遊記」
...入獄の好個の紀念として永久に保存せしめたいものだと思っている...
大杉栄 「獄中消息」
...332これまた凡てを一擧に掴得せんとするのが如何に誤つた遣り口であるかを證する好個の例證である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...好個の材料を提供するが如くなるを見るや...
高木敏雄 「比較神話学」
...それにもかかわらず物理学をデモンストレートする先生がたはなかなかこの目前の好個の問題を手に取り上げて落ち着いて熟視しようとはしないのである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...自ら両様の意匠ありて好個の対照を為せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...余は笠は必旅行毎に一かいを求めて好個の記念とする...
長塚節 「旅行に就いて」
...好個(いい)焚付けになる上に...
羽志主水 「越後獅子」
...正に好個の画題であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...器は趣味の好個な対象に変じた...
柳宗悦 「工藝の道」
...それは好個な審美的ならびに経済的標準を投じた...
柳宗悦 「工藝の道」
...壁張や襖地(ふすまじ)には好個のものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...銅版の印刷に好個のものとなるでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そうして材料としては芭蕉の如き好個のものがあるのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...芝居道に取って好個の文献である...
山本笑月 「明治世相百話」
...学問として好個の見学材料である以上に...
横光利一 「旅愁」
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