...且つ好む「日本人」の一人であつたのである...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...もっぱら愛国の美名を借りて単に自己の好むところを遮二無二現ぜしめようとする蒙昧主義がある...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...コナン・ドイルの傳奇探偵物語の類を好むのである...
太宰治 「當選の日」
...自分で隠すことを好む...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...自分は自分の好むところに耽(ふけ)っていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...果実の類はまた最も好むところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...十葉公(しょうこう)子高(しこう)は竜(りゅう)を好むこと甚だしい...
中島敦 「弟子」
...才市の血を好む心をいら立たせます...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...自分はそこでは自分の好む通りにすることができる...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ヤーフが光る石(黄金)を熱狂的に好むというところでしょう...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...家常茶飯(かじょうさはん)的な遊びに立ち返っていくことを好むものだ...
堀辰雄 「幼年時代」
...しかる後好むがままに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この王奇行多く、殊に犬を好む事、我が綱吉将軍に似た...
南方熊楠 「十二支考」
...玄機が客(かく)を好むと云う風聞は...
森鴎外 「魚玄機」
...烏有先生が理を談ずるは辯を好むに似たれども...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...かつまたどの地方でも勝手に好むものを作っているのではない...
柳宗悦 「蓑のこと」
...また、響きに応じて、加賀の富樫(とがし)、能登(のと)の吉見、信濃の諏訪(すわ)、そのほか、事を好む豪族は、みな彼が尊氏から離れたことを惜しむよりは歓迎していた...
吉川英治 「私本太平記」
...――それが三十年のあいだなので、いつのまにやら、あんな数になったんじゃ」世間は、奇を好む...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索