...何事についても娘の好むようにさせていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...実に家康も英雄色を好むの古則に漏るる能はじ...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...――日本人の國民的性格といふ問題に考へを費すことを好むやうになつた近頃の私の頭腦(あたま)では...
石川啄木 「我が最近の興味」
...茲(ここ)に猫は赤色を好むと言うて可かろう...
石田孫太郎 「猫と色の嗜好」
...詰らぬ様なことなれども我輩の調査した所によりて猫が赤色を好むと云うことを述べて置く併(しか)し今も言う通り或は偶然の結果かも知れぬのであるから間違っても責は負わないのである...
石田孫太郎 「猫と色の嗜好」
...辛辣(しんらつ)の質(さが)にて好む唐辛子(とうがらし)七月二十五日 「玉藻五句集」加ふるに団扇(うちわ)の風を以てせり七月二十九日 二百二十日会...
高浜虚子 「六百句」
...「あの連中は手間も金もかからぬ穀物を好む...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...作家や専門的文芸批評家が好もうと好むまいと...
戸坂潤 「思想としての文学」
...才を愛し士を好むは相似たり辞令に嫻ひ談論に長ずるは相似たり荘重にして貴族的姿致あるは相似たり博覧多識にして思想富贍なるは亦相似たり然れども同中固より異質なくむばあらじ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...好むと好まぬとにかかわらず一つの型に切られ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...こういう危険を好む女に安心をしてはいられない...
中里介山 「大菩薩峠」
...子分に対しての親分たるを好む...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...又 詩賦を好む...
久生十蘭 「泡沫の記」
...紫に墨しみ入りて我が心寂し銀糸の紋を縫はまし紫は作者の最も好む色でそれを以て心の象徴としてゐた処...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...我輩とても敢て多弁を好むに非ざれども...
福沢諭吉 「女大学評論」
...男子の出処進退は銘々(めいめい)の好む通りにするが宜(い)いではないか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...好むと好まざるとにかかわらず...
吉川英治 「三国志」
...好む人はいたくその苦味と苦薬の香を愛するのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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