...それとも別に好む所があって...
芥川龍之介 「沼地」
...突飛なことを好むものでなければ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...国民学を好むことはなかなか盛んである...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...多くの昌造傳は「幼より學を好む」とか...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...自然に無事を喜び恬を好むの風度あるを見る又以て此の二大政治家の個性を諒す可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...最も神聖さを好む人間だと...
林芙美子 「雪の町」
...こうした見張り番たちといっしょに一睡もしないで夜を過ごすことは好むところだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...読者は自己の好む儘に解いてそのすき腹を満たすが宜しい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...食餌は餘り熱つきを好むは宜からず...
福澤諭吉 「養生の心得」
...あるいはまた強き歌をのみ好むかと被考(かんがえられ)候はん...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...秦の士に古物(こぶつ)を好むものがあつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...客は卓を旋廻して好む所のを取ることが出来た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...我もあながち戰を好むにあらねど...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...彩(いろど)りがなく明るいものを好む近代人からは馬鹿にされましょうし...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...新奇を好む点では何人(なんぴと)よりも熱心な子供たちが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...酒を好むからではなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...われらはただ殺戮(さつりく)を好むものではありません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――それが三十年のあいだなので、いつのまにやら、あんな数になったんじゃ」世間は、奇を好む...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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