...もう一人は何のこったか好く解らなかった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...好くなったかね...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...それに交つて、好く響く、面白げな、若い女の声でかう云ふ...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「薔薇」
...余が殊にコロボックルなる名稱を撰びたるは其口調好くして呼び易きと...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...お互様に他人(ひと)の物をくすねていたことは好く承知しているんだからねえ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...代表されていることは好く知られている...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...まだ己も体の周囲(まはり)を好く検査しては見ないが...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...女の子の好くようなもン厭だ」「おンやこの野郎生意気だぞ! そいじゃ何がいいンだ?」「あのね...
林芙美子 「泣虫小僧」
...しかしそうなることが私たちの運命を好くさせるか...
堀辰雄 「楡の家」
...それから帯を解いて着物を脱ぐときまり好く下駄の上に重ねておきました...
牧野信一 「晩春の健康」
...――間もなく私は勢ひ好くランニングを始めました...
牧野信一 「晩春の健康」
...好くない運勢の時は...
牧野信一 「妄想患者」
...顧みてその家来に汝は鶏卵を好くかと問うとハイ好きますと答えた...
南方熊楠 「十二支考」
...早く思ひやり好く通して頂だい...
室生犀星 「はるあはれ」
...体格が好く、押出しが立派で、それで目から鼻へ抜けるように賢く、いつでもぼんやりして手を明けていると云うことがない...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...この語で好く表(あらわ)されている...
森鴎外 「渋江抽斎」
...男ぶりはちょっと好くて...
吉川英治 「魚紋」
...私は自己を最も好く活かす方法を知らない...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
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