...民子が一人になれば民子と仲が好く...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...見当違ひをしてゐるとかする人達を好くものなのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...宗教的勳功の持主であつたかはまだ好く知られないが...
橘樸 「支那を識るの途」
...運好く山木邸の前へ往きかかったので...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...くどく追窮して訊(き)くのはかえって好くないと思って...
近松秋江 「狂乱」
...天性(うまれつき)目性の好くないお島は...
徳田秋声 「あらくれ」
...観想的世界観は最も好くプラトンの世界観に現われる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...「そのつもりが好くないじゃないか」と答弁するようなものの...
夏目漱石 「門」
...今日までこの通りに仲好く附合(つきあい)はして居るが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...特に自分は『航海の歌』の或る部分を最も好く...
福士幸次郎 「太陽の子」
...風のない麗かな日が好く続いてゐたが...
牧野信一 「悪筆」
...音声だけ景気好く笑つた...
牧野信一 「父を売る子」
...そいつは好く気を附けなければいけないぜ...
牧野信一 「妄想患者」
...前をおさへながら根氣好く仲間が草むらから出て來るのを待つた...
室生犀星 「めたん子傳」
...二人はひどく仲を好くして...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...阿房この魔法の紙切はどうも好く分かりません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...」矢代は妹の気持ちを早く他の事に反らしたくてそんなに云った後から、都合好く、平壌で不時着したときに会った妓生(キーサン)の話を思い出したのでそれを聞かせた...
横光利一 「旅愁」
...壁に掛けて置いたキユビストの絵を見附けて「あなたは這麼(こんな)物を好くか」と云ふから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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