...あアして仲好くして居たのを...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...というようなことなど好く知っていた...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...そこらあたりに好くある連中といっしょにせられると云う恐れが頭を離れないので...
田中貢太郎 「妖影」
...中でも三番目の窕子とは仲が好くつて...
田山花袋 「道綱の母」
...それはシェーラーの衝動理論と好く似ているようにも見える...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...どういう意味だか好く判らない...
戸坂潤 「社会時評」
...たいがいの女は露骨なことを好くものなんだぜ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私はウイスキーに程好く酔ったが...
豊島与志雄 「程よい人」
...不斷からあまり仲の好くない繼娘のお柳が入つて行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...猫のほうはいよいよ私を好くようになってくるようだった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...威勢好く立ちあがつた彼は何か口のうちでブツブツ小言を云ひながら胡坐に返ると...
牧野信一 「熱海へ」
...好くある頁の入れ違ひかとも思つて...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...これは生理上男の好くわけがあるであらうか...
正岡子規 「病牀六尺」
...大体に於て人相好くないわね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...私自身が些(すこ)しでも気持好く書き分けられ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...こつちとらもいつまでも中好くしようぜ...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...それは好く分かっている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...上流の方には京都の下加茂の森に好く似た中島(なかじま)があつて木立(こだち)の中に質素な別荘家(や)が赤い屋根を幾つも見せて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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