...抱一は好き嫌いの劇(はげ)しい感情家であったが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...俗曲の方には好き嫌いや註文があって...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...容貌の好悪(よしあし)で好き嫌いをするのは真に愛する所以(ゆえん)ではない...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...なあに御自分の好き嫌いを基準にしてちゃっかり生活しているんだ...
太宰治 「ろまん燈籠」
...亭主が女房の好き嫌いを無視して...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...「……その好き嫌いという感情は...
豊島与志雄 「椎の木」
...『それは好き嫌いの問題じゃありません...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...人間は好き嫌いで働くものだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...この一様なる善悪の標準をもって好き嫌いを測るべきものでない...
新渡戸稲造 「自警録」
...彼はもう食べものに好き嫌いがなくなっていた...
原民喜 「遥かな旅」
...好き嫌いには規則がなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ヘミングウェイが彼流の道を通って好き嫌いなしに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これをただ雀の好き嫌いと解し...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...政治では右にいうような党派的階級的な偏見や、好き嫌いや、先入観や、又権力に対する遠慮(えんりょ)や、権力者自身の利益などから、意識的または無意識的に同じ言葉がまるで異なった意味で用いられたり、自分の方に有利なように事実を曲げたりかくしたりして計画的な欺瞞が語られたり、現実とは反対な、または実現の可能性もないような神話やユトーピアが、美しいことばで語られたりするのである...
矢部貞治 「政治学入門」
...老若も好き嫌いの差別もなく...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...家にいるじぶんから人の好き嫌いが強くて...
山本周五郎 「さぶ」
...「東京の女学生の好き嫌いは大抵きまっています...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...好き嫌いは、こうやって、人が勝手に決めてくれる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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