...東助やヒトミの大好きな果実(かじつ)やキャンデーが箱にはいって卓上におかれてある...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...いたづら好きな野鼠が...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...その癖その匂いを好きな匂いででもあるように吸い込んだ...
太宰治 「女の決闘」
...たいへん好きな癖に...
太宰治 「風の便り」
...何の養分にもならないやうな食べものばかり好きなのである...
太宰治 「津軽」
...好きなおじいさんへ煙草を贈ることも出来ようから――...
谷譲次 「踊る地平線」
...何でも好きなことを話しなさるがいいわ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんな揮毫でも物好きな人には需めらるるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...元来西瓜は好きなのだけれどこうして果汁にしてみると掛け値のないところが出る...
中勘助 「胆石」
...「ヘーゲルの……」よほどヘーゲルの好きな男とみえる...
夏目漱石 「三四郎」
...アレクシスは外へ出ることも町の公園で好きなことをして遊ぶこともできましたが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...ポチの大好きな物だったから...
二葉亭四迷 「平凡」
...そんな氷室(ひむろ)のある林のなかの空地は明の好きな場所になった...
堀辰雄 「菜穂子」
...「鮒鮓(ふなずし)や彦根の城に雲かかる」という私の好きな蕪村の句を誦(よ)むたび...
正岡容 「わが寄席青春録」
...小鳥の好きな兵衛(ひょうえ)は明日の朝の餌(え)を摺(す)るのに片肌ぬいで干鰕(えび)をしごいていた...
室生犀星 「荻吹く歌」
...女の方もまた好きなだけ恋人を持つことができ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あなたにはお好きな方がいらしったのね...
山本周五郎 「山彦乙女」
...もっともっと女が好きなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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