...』『口の悪い! 何が好い気味なもんですか...
石川啄木 「鳥影」
...何んとも云えぬ好い気味で有った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...あすこに頭を下にして立っている! 好い気味だな...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...好い気味だと思ふらしいものもある...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...さすがに好い気味はしなかった...
夏目漱石 「門」
...「へえ!」――「好い気味だア」と...
牧野信一 「鏡地獄」
...好い気味だ!――――――――――それはそれとして...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...慾深爺! 好い気味だ!」横面を張られた口惜し紛れにロータスの細君が...
牧野信一 「競馬の日」
...その方が余程好い気味だ――そんなことを...
牧野信一 「公園へ行く道」
...何となく好い気味ではないか...
牧野信一 「南風譜」
...滝本が更に責め寄らうとすると、もう太一郎は五六間も先へ逃げてゐて、振り返つて、「好い気味だ...
牧野信一 「南風譜」
...好い気味だ! と憎々顔をおくり...
牧野信一 「剥製」
...何んなに騒ぐことか――何となく好い気味のやうだ...
牧野信一 「剥製」
...気の毒のやうでもあり、好い気味である...
牧野信一 「満里子のこと」
...……「好い気味だ...
牧野信一 「妄想患者」
...みんなは僧カアルの運命を好い気味がって...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...それがまた私にとつては好い気味であつた...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...好い気味だと思って見たいと云う...
森鴎外 「雁」
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