...お常は三藏を好いたらしい人だと思ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...好いたらしい客のこと……ほんとに好きになりそうで危いから...
豊島与志雄 「好人物」
...婦人たちのいわゆる「好いたらしい」といったような厭らしさを持った綺麗な顔...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...好いたらしい男をちよいと困らせたのが愉快なのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...この子が好いたらしいというからこそ...
中里介山 「大菩薩峠」
...好いたらしいのは頼みにならないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...その犬(ひと)の好いたらしい顏つきといつたら!』ちえつ! くそ面白くもない!……頓痴氣め...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...不意におじゃんになって忌々しいというような時だろうか? それとも新らしい土地で好いたらしい女と懇ろになり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...貴方のような好いたらしい男に逢えて非常に嬉しい...
山本周五郎 「七日七夜」
...好いたらしい事を云い合った者は居ないか...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...そのお客だけがタッタ一人好いたらしい人だった事を...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
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