...またこの秩父屋の奴凧(やっこだこ)は...
淡島寒月 「凧の話」
...この人の家の奴凧も...
淡島寒月 「凧の話」
...奴凧(やつこだこ)が足駄(あしだ)を穿(は)いて澁谷(しぶや)へ落(お)ちたやうに...
泉鏡太郎 「艶書」
...奴凧(やっこだこ)や風船なら知らぬこと...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...奴凧(やつこだこ)のやうな恰好をして言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...奴凧(やっこだこ)が一つひっからまっていて...
太宰治 「人間失格」
...あの破れた奴凧に苦笑してから一年以上経って...
太宰治 「人間失格」
...今もある長方形のものの外に奴凧があった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...奴凧でもかなり大きいのもあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...字凧、絵凧、扇凧、奴凧、トンビ凧の数を尽し、或るものは唸りを立てて勇躍飛動する、或るものはクルクル水を汲んでたて直す体(てい)を見て、神尾主膳がカラカラと笑いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...奴凧(やっこだこ)のような風をして...
夏目漱石 「明暗」
...奴凧(やつこだこ)のやうに外へ突つぱつて現れた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...絲目の切れた奴凧(やつこだこ)のやうに飛込んで來たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...糸目の切れた奴凧(やっこだこ)のように飛込んで来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その小っぽけな奴凧をその子供の代りにあげたんだろう」「貴方は見ていたようなことを云いますが」「うるさい...
山本周五郎 「思い違い物語」
...奴凧(やっこだこ)...
山本笑月 「明治世相百話」
...傍にいた奴凧が大層気の毒がって...
夢野久作 「章魚の足」
...綿入(わたいれ)を何枚も重ねて脹(ふく)れた袖を奴凧(やつこだこ)のやうに広げて立つて...
與謝野晶子 「帰つてから」
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