...さらばといって自殺したとて世間の奴らは屁(へ)とも思って見やしない...
伊藤左千夫 「廃める」
...黄金奴(め)を亡き者にしたれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...奴の面(つら)を見ろ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...世間の奴等が何て云おうと...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...あんな奴になにも遠慮することはないんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もうおすまの奴(やつ)ほかへ嫁づいていやがるんだ!」そういって...
近松秋江 「うつり香」
...今日一般の腐敗に生きてる奴らこそ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誰か別な奴ではなかろうかと...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...目まぐるしいりくどい奴にぶつかると...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...漢委奴國王の印が志賀島から出たのも其の爲である...
内藤湖南 「聖徳太子」
...犬がかくれているか?――思慮が無さすぎる」「人間思慮のありすぎる奴も...
直木三十五 「南国太平記」
...「いやに怖(おっ)かない面(つら)をしている奴だな」米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヒイヒイ泣いた奴もありましたよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...見えない兇賊兩手に兇器ふくめんの兇賊往來にのさばりかへつて木の葉のやうにふるへてゐる奴...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...」此奴、俺に厭がらせを云つてゐやアがるな――一寸さう見へぬ様子が夫は不愉快だつたので、無理に斯うひとり決めして、「僕も一寸面白いと思つたよ...
牧野信一 「再婚」
...某旧識(きゅうしき)の人の奴僕(ぬぼく)一人...
柳田国男 「山の人生」
...そんなに上等の奴はイカン...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...こ奴がおれの女房になろうとは...
横光利一 「夜の靴」
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